第88回東奥児童美術展(東奥日報社など主催、県立郷土館・東奥日報文化財団共催、サクラクレパス協賛)の最終審査が9月23日、青森市の東奥日報新町ビルで行われ、入賞作品537点(図画439点、版画98点)が決まった。県内各地の幼稚園・保育園の園児、小中学生から計5,745点(図画5,032点、版画713点)の応募があった。(入賞作品は、10月30日~11月8日まで、青森市の東奥日報新町ビルで展示しました)
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『ペンギンさん みんなでおさんぽたのしいな』
図画の部
青森・浪岡すみれ保育園
古山 結望
水色の色画用紙に黒、白、灰色を用いたコントラストが映える作品です。2羽の大きなペンギンを17羽の小さなペンギンがにぎやかに囲み、まるでペンギン同士がおしゃべりをしているようで、楽しみながら描いた結望さんの様子が目に浮かびます。
(元青森市幸畑小校長 工藤玲子)
『あおむしさん あそぼ!』
図画の部
五所川原・こども園第一さつき
長内 杏虹
黄色の画用紙いっぱいにあおむしさんと自分たちを黒色のクレパスで迷わずぐいぐいかき上げました。絵の具の使い方もとても上手で感心させられます。杏虹さんが本当に楽しんでこれをかいたのがよく分かります。
(元青森市大野小校長 中谷則子)
『お星さま きらきら』
図画の部
十和田・さつき幼稚園
上坊寺 美怜
黄色のクレパスと絵の具でかき上げた、大小さまざまのたくさんの星が空から降ってくるようです。美怜さん達の表情からも、これまで見たことのないきれいな星空だったことが伝わってきます。見る人の心を引きつける美しい絵です。
(元青森市大野小校長 中谷則子)
『とまと とったよ』
図画の部
青森・三内小1年
坂本 咲和
自分で育てたとまとをたくさん収穫した喜びが、画面いっぱいに表れていて明るく楽しい作品です。太陽も蝶々もお花もみんなが、一緒に喜んでいるようです。一生懸命お世話してきたから、観察も素晴らしく生き生きと描かれています。
(元青森市浪打小校長 久保田陽子)
『じょうずにたたいたよ』
図画の部
東北・甲地小2年
やまはた ゆかり
地域のお祭りでの演技でしょうか。画面中央で地面にしっかりと足を踏ん張り、元気に力強く太鼓を叩くゆかりさんが輝いています。地面と空の抑えた色使いは、明るさと広さを感じさせ人物を際立たせていて見事です。
(元青森市浪打小校長 久保田陽子)
『空とぶゾウ』
図画の部
おいらせ・甲洋小3年
相坂 勇哉
画面全体が音を出して動いているような迫力のある作品です。ゾウに乗っている子ども達の楽しさが伝わってきます。色彩の美しさと筆のタッチの良さが動物、鳥、人物、草むらと至る所に見られ素晴らしい作品です。
(元青森市浪打小校長 久保田陽子)
『ヘチマができたよ』
図画の部
青森・荒川小4年
成田 蓮
ヘチマ棚を画面いっぱいに描き、支柱に巻きついているヘチマのつるや葉は色合いを工夫し、花や実も成長に合わせて順序に描いています。前景の観察している子どもたちは上手に配置していますが、後景の3人の大きさや配置を工夫すると奥行きのある作品になると思います。
(元八戸市新井田小校長 寺地義道)
『よく見る景色』
図画の部
八戸・城北小5年
岡田 陽向
窓から見える何気ない風景ですが、ガラス越しの町並みに引きつけられる作品です。水槽が置かれている棚の斜めの線が窓枠で画面が二分されることなく効果的に使われています。また、窓を少し開けていることにより外の空気感が伝わってきます。
(元八戸市新井田小校長 寺地義道)
『3階から見た風景』
図画の部
八戸・三条小6年
川崎 草太
屋上の子の呼びかけに答えるように校庭から元気な子どもたちの声が響いてくるような絵です。校舎と体育館、町並み、山々などの重なりが工夫されています。また、町並みをていねいに彩色していることで、画面全体を引き締めています。
(元八戸市新井田小校長 寺地義道)
『夏の大木』
図画の部
五所川原・五所川原第一中1年
山形 英凜
葉と葉の間から、かすかに見える夏空が画面全体にさわやかな印象を与えています。大地に足を踏みしめ大きな木を見上げる作者の真剣な眼差しが感じられます。点描のように軽快で透明感ある木の葉と大木が枝を広げ、生き生きと踊っているような気さえします。
(元弘前市北辰中校長 前田幸子)
『私たちの学校』
図画の部
弘前・第四中2年
秋元 夏絵
「建造物を描く難しさ」への潔い挑戦が感じられます。一点透視図法が無理なく自然に生かされ、明暗(光と影)による校舎のさりげないグラデーションも効果的な表現方法といえます。「私たちの学校」が、皆さんの日常の1ページに、より一層深く刻まれることでしょう。
(元弘前市北辰中校長 前田幸子)
『神社の庭』
図画の部
青森・沖館中3年
成田 愛莉
「静寂さの中で無心になれるであろう」と思わせ、現実の空間であるかの如く、絵の世界に入り込んでしまいそうです。トーンを抑えパステルカラー調の色づかいと、バランスのとれた巧みな構図が、一つ一つの植物や石に命を吹き込み存在感を与え、観る人の心をひきつけます。
(元弘前市北辰中校長 前田幸子)
『かこ、今おりょうりしてるの!』
版画の部
青森・八ツ橋保育園
工藤 佳子
佳子さんの真剣な表情や体の動きなどからは、がんばって料理しているのがよく伝わってきます。生活の中で感動したことを忘れることなく上手に表現していて感心しました。版画の良さを生かした刷りの美しい作品です。
(元青森市大野小校長 中谷則子)
『おっとっと!たけうまできたよ』
版画の部
黒石・美郷こども園
さいとう れんま
竹馬に乗ることができた瞬間を画面中央に堂々と表現した素晴らしい作品です。大きく開けた口からは、れんまさんの喜ぶ声が聞こえてきそうです。竹馬をしっかりと握る手、足がかりに乗せた足などたくさん練習したれんまさんだからこそ表すことができた作品だと思います。
(元青森市幸畑小校長 工藤玲子)
『かぶとむし みっけ!』
版画の部
十和田・北園幼稚園
小向 爽喜
かぶとむしと爽喜さんが出会った瞬間を思い出しながら、配置や構成を工夫したり、納得するまで紙を切ったり、貼ったりして完成させた素晴らしい作品です。爽喜さんのかぶとむしを見つめる表情からは、驚きと喜び、心の高まりが伝わってきます。
(元青森市幸畑小校長 工藤玲子)
『熊を見たよ』
版画の部
十和田・四和小4年
川上 丈一郎
(大変ですね… 恐ろしい… こんなに大きいの… 舌を出してる… 初めてみた……)そんな丈一郎くんのびっくりした様子が見事に伝わってきます。感動(この場合は「初めて経験した驚き」)を表現する時、あまり説明はいりません。そんなことを考えながら4年生の丈一郎くんは、スッ、スッと彫り進んだことでしょう。
(元青森市莨町小校長 小鹿哲朗)
『取るぞ!一本!』
版画の部
東北・甲地小5年
甲地 凛理子
凛理子さんは強いんですね!見事に一本決まったんですね! 主人公の自分を白く、しかも丁寧に彫っています。あとは黒く表現して目立つように工夫しています。柔道ですから、畳なんかも彫ってみたら、もっと光ったことでしょう。
(元青森市莨町小校長 小鹿哲朗)
『わあ、すごい!めがね橋』
版画の部
十和田・三本木小6年
馬場 理央
めがね橋が特に効果的に、素晴らしく表現されています。いわゆる「彫り進み版画」作品ですが、これくらいが小学生には向いていると思われます。3、4色と彫り進みが多くなると見通しがきかなくなる恐れが多く、大人的になりがちです。
(元青森市莨町小校長 小鹿哲朗)
『派手 派手』
版画の部
三沢・第一中3年
松島 里紗
「一版多色木版画」ですね。暗い黒っぽい画用紙なんかに刷るので黒い線なんかは彫った後のいわゆる陰刻のものです。赤も青もそのままでは暗く印刷されてしまうので白い絵の具の混ぜ具合で調節する必要があります。とてもきれいに明るく仕上げました。
(元青森市莨町小校長 小鹿哲朗)
『がんばれ!救急隊』
図画の部
今別・今別こども園
田中 爽祐
『マスクでもみんなニコニコだよ』
図画の部
青森・こども園あらかわ
成田 藍星
『一寸法師と鬼』
図画の部
五所川原・こども園第二さつき
山本 真央
『ぼくたちみんなはバルーン遊びが大好きです』
図画の部
弘前・末広こども園
武越 柊汰
『ミニトマト、こんなにいっぱい収穫したよ』
図画の部
七戸・城北こども園
田中 旺佑
『ママの花火、パチパチしてるね!』
図画の部
東北・乙供文化保育園
安村 優芽
『がんばったじびきあみ』
図画の部
青森・北小1年
阿部 ののか
『牛さんもあついね』
図画の部
青森・子どもあとりえプランタン(新城小2年)
倉内 穂乃花
『歯がぬけた顔』
図画の部
青森・新城小3年
一戸 美輪
『たくさんの花』
図画の部
青森・浪岡南小4年
赤坂 颯
『家族で食べた折』
図画の部
青森・千刈小5年
渡邉 羽音
『しじみ漁』
図画の部
東北・甲地小6年
浜田 尚弥
『彼岸花と蝶』
図画の部
三沢・第一中1年
ニコルズ健一郎エイデン
『万緑の奥入瀬渓流』
図画の部
三沢・第一中2年
高橋 葵
『滝』
図画の部
青森・南中3年
和泉 咲希
『100回跳ぶぞ!!競争だ!』
版画の部
青森・のざわ子ども園
小野 静空
『はじめまして!おねぇちゃんだよ』
版画の部
鯵ケ沢・たていし愛児園
なかむら ここは
『さぁ おかわり食べよう』
版画の部
八戸・みどり幼稚園
白藤 笙
『はがぬけて うまくたべられないなあ』
版画の部
青森・橋本小1年
川村 愛琉
『もうミルクはおしまい!』
版画の部
十和田・四和小2年
舛舘 姫春
『うまく ひっくり返すぞ』
版画の部
青森・堤小3年
吉田 美月
『トマトをしゅうかく』
版画の部
六ケ所・千歳平小4年
佐藤 歩希
『キャンプファイヤー きれいだな』
版画の部
三沢・岡三沢小5年
小林 ゆあ
『何杯いけるかな?』
版画の部
三沢・岡三沢小6年
中川 颯人
『剣道』
版画の部
十和田・東中3年
宮澤 愛楓