「あおもり・エネルギーのある光景」をテーマに、「第9回 J-POWER写真コンテスト」(東奥日報社主催、県、県教育委員会、東京青森県人会、県写真家協会、県広告写真家協会後援、J-POWER特別協賛)の最終審査会が2月17日に東京都内で開かれ、最優秀賞1作品、優秀賞5作品、佳作5作品、高校生以下が対象のみらい賞5作品、スマホ&タブレット賞3作品が決まりました。同コンテストには県内外から320人、764点の応募がありました。ここでは、入賞全19作品をご紹介します。

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■審査員長 写真家 米 美知子

 

 なかなかコロナが収束せず、以前のような撮影ができないと思いますが、応募作品は昨年より増え、集まった作品も見ごたえのある素晴らしいものばかりでした。やはり今年も祭りがほとんど中止になったとのことで、自然風景や野生動物系が多く寄せられましたが、人と密にならずに撮影できるためか、伸び伸びとした作品が多かった印象です。例年プリントやレタッチについて書かせて頂いていますが、今年は過度なレタッチが減りキレイなプリントが多く、気持ちよく見ることができました。また野生動物系も例年はアップに切り取りすぎる感がありましたが、今年は程よくまわりの雰囲気も入れた作品が多く臨場感に溢れていました。今回で9回目を迎えましたが、年を追うごとに確実にレベルアップしている応募作品の中でも、過去にも受賞している方々の作品はやはり安定感があります。その方々に共通していることは、一期一会を大切にしながら丁寧に現場で作品を作り上げていることです。現像処理に頼らず現場主義で撮影された作品はやはり見る者の心に響きます。

 1月に私も久しぶりに冬の八甲田を訪れました。今年は雪が多くて森に入るのが大変でしたが、世の中が激変しても大好きな八甲田は何も変わらず、優しさと少しの厳しさで迎えてくれました。まだまだ予断を許さない状況ではありますが、カメラやスマホを手にひと時の安らいだ時間を楽しんで欲しいと思います。来年もエネルギー溢れる作品をお待ちしております。


■審査員

青森県写真連盟顧問 芦名 公雄

 

 コンテストも第9回目を迎え、コロナ禍の制約の中で、どうしても風景写真の応募が多くなりました。今回の最優秀賞は、厳冬の八甲田山の雲海と夕陽のコントラストを幽玄な雰囲気で見事に捉えています、遠くに岩木山も見え感動的です。優秀賞1席は、暴風雪で荒れ狂うような入り江の臨場感がリアルに切り取られ、とても印象的です。佳作賞1席は、アカショウビンのアップと背景処理により、小さな命の峻厳さが感じられます。みらい賞1席は、格子戸の光りが、ファンタジックな雰囲気を醸し出しています。スマホ賞1席は、皮と芯だけの真っ赤なリンゴが、収穫期の中に面白さを増しています。今回もエネルギーある様々な力作と出会う事ができ嬉しく思っています。次回は、是非あなたの出会った感動の一枚を、ご応募下さるようお願い致します。


電源開発株式会社 広報部部長兼広報室長 下田 総一郎

 

 本コンテストは毎年ご好評を頂き、今回で9回目を迎えました。コロナ禍による日常生活における制約は依然としてありますが、そのような中でも、県内の自然、風景、人々のエネルギーを感じさせてくれる作品を数多くご応募頂き、大変嬉しく思います。応募者の皆様それぞれの感性が写し出された1枚1枚に、時には思わず息を呑み、また、時には気付かぬうちに笑みがこぼれていたりと、改めて写真というものの素晴らしさ、そしてそこに写る青森の魅力に惹きつけられ、思わず時間を忘れてしまいました。「みらい部門」では若者ならではの鮮やかな情景の切り取り方にハッとさせられ、「スマホ&タブレット部門」では自然体のシンプルな良さに気付かされました。次回もまた、青森県内の多様なエネルギーに触れられることを願っています。


東奥日報社 執行役員東京支社長 松林 拓司

 今回は、祭りに代表される、人が集うことで生まれるエネルギーを被写体にした写真が前回にもまして少なくなりました。コロナ禍の中、「三密」を避けて、どんなエネルギーを伝えられるのか。応募者の苦労が感じられる審査となりました。その中で入賞作品は、荘厳な自然、美しい風景、何気ない日常の中から見事に一瞬を切り取っています。静かなパワーを秘めていたり、思わず息をのむほどの胸に迫るエネルギーをはらんでいたりと見ごたえ十分です。特に自然をテーマにした作品は撮るまでの膨大な時間を想像できる労作が多く、青森の新たな魅力を発見できると思います。