台風接近を前に急いで収穫したリンゴをトラックに積み込む農家=6日午後1時20分ごろ、弘前市新岡地区
平川市が開設した自主避難所に来てテレビのニュースを見守る市民=6日午後4時40分、平川市健康センター

 台風25号の接近に伴い、県内は7日明け方から昼すぎにかけて暴風になる見込み。青森地方気象台によると、津軽の海上では大しけが見込まれ、暴風や高波に注意を呼び掛けている。6日午後9時現在、県内11市町村が自主避難所を設置し、64人が避難。リンゴ農家などは収穫を早めるなど対応に追われた。

 同気象台は6日午後9時すぎ、津軽7市町に暴風警報を発令した。台風は7日未明、日本海中部で温帯低気圧に変わる見込みだが、暴風を伴って東北地方に接近する。

 7日に予想される県内の最大風速は、海上で25メートル(最大瞬間風速35メートル)、陸上では18~23メートル(同30~35メートル)、波の高さは津軽6メートル、下北・三八上北が4メートル。また、同日朝にかけて、津軽を中心に雷を伴って1時間に30ミリの激しい雨が降る見通し。

 県は6日夜、災害警戒本部を設置。県防災危機管理課などによると、黒石市、五所川原市、むつ市、つがる市、平川市、平内町、鯵ケ沢町、藤崎町、大鰐町、蓬田村、田舎館村の11市町村が自主避難所を開設。弘前市も7日午前6時に設置する予定。

 平川市健康センターに避難した1人暮らしの女性(74)は「台風が近づくたびに夜間の風の音が怖くていつも避難している。今回の台風も、特段被害がなければいいけども」と祈るような表情を浮かべた。

 弘前市中別所の園地で、トキやふじを早めに収穫していた50代男性は「地形によって風がどう吹くか分からないから怖い。あと5日は置いておきたかったが」と残念そうに話した。10日ほどジョナゴールドの収穫を早めたという弘前市小栗山の齊藤精基さん(71)は「自然には逆らえないので(収穫は)やむを得ない。あとは勢いが弱くなってくれれば」と願った。

 同市愛宕山下の水田で「まっしぐら」を収穫していた三上金蔵さん(62)は「風でイネが倒伏すると収穫に遅れが生じる」と不安を募らせ「(同地区では)リンゴの収穫に追われて、併せて作っているコメを収穫できていない農家もある」と話した。

 八戸市の八戸港館鼻岸壁では6日、大半の漁船が漁を早めに切り上げ、漁業者らは係留作業に追われた。同港所属の中型巻き網漁船の男性船主(60)は「こう何度も台風で海が荒れると仕事にならない。被害が出なければいいが」と不安げに話した。むつ市大畑町の大畑漁港に漁船を係留していた風間浦村の男性漁業者(63)も「大丈夫だとは思うが、厳重に注意することにした」とロープの数を増やしたという。

 台風接近で三沢市の楽天イーグルスボールパーク三沢で6日開催予定だった楽天イーグルス杯キッズベースボール青森大会が中止となった。