■ パン職人/お客の笑顔やりがいに (2012年5月22日掲載)

オーブンを使ってパンを焼き上げる柴田さん
 

 店の中にはこんがり焼き上がったパンがたくさん。あたりに漂(ただよ)う香(こう)ばしいにおいも、とてもおいしそう。パン屋さんでは、パンがおいしくできるように、職人(しょくにん)が一生懸命(いっしょうけんめい)気持ちを込(こ)めて作っています。青森市のベーカリーショップ「eat fun!(イートファン)」の柴田雅彦(しばたまさひこ)さん(21)は、パン職人になって3年目の若手(わかて)。「みんなパンを食べて、もっとパンを好きになってね」と話しています。

 柴田さんが出勤(しゅっきん)する時間は、みんながまだぐっすり眠(ねむ)っている午前4時半。パン作りの準備(じゅんび)をするためです。イートファンには多くのパン職人がいて、役割(やくわり)が分担(ぶんたん)されています。柴田さんの主な仕事は、他の職人たちがパンの形に仕上げた生地を、機械に入れて発酵(はっこう)させ、オーブンで焼き上げること。風味や柔(やわ)らかさの決め手となる発酵は、その日の湿度(しつど)や温度に左右されやすく、特に気を使います。オーブンの温度もパンの種類によって変えているそうです。

 店には常時(じょうじ)80〜100種類ものパンがずらり。いつもお客さんでにぎわっていて、柴田さんは忙(いそが)しそうにパンを焼いています。家に帰るころにはもう夜。それでも「パンが好きだから頑張(がんば)れます」と笑顔です。

 小さいころから、料理に関わる仕事を志(こころざ)していた柴田さん。やりたいことに迷(まよ)い、高校を一度中退(ちゅうたい)するなど、大変なこともありましたが、意志(いし)を貫(つらぬ)いて18歳(さい)でこの世界に飛び込みました。お客さんに「おいしい」と言ってもらえることが何よりのやりがいです。

 そんな柴田さんが一番好きなのは「フランスパン」。小麦粉、塩、イースト菌(きん)など、シンプルな原料で作られているだけに「小麦粉本来の味が楽しめる」と言います。

 「まだまだ自分は新人。学ぶことは多い」と謙虚(けんきょ)な柴田さんは、「もっともっとパンのことを勉強して、いつかは自分の店を持ちたいですね」と夢(ゆめ)を教えてくれました。


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