台風接近に備え、漁船の係留作業に追われる漁業者ら=30日午後2時20分ごろ、八戸港第3魚市場C棟前岸壁

 台風24号は、1日明け方から午前にかけて青森県に最接近し大荒れとなる見込み。青森地方気象台は30日午後9時26分、下北と三八上北の全域に暴風警報、下北全域と三八上北の一部に波浪警報を発令し暴風や高波への警戒と、大雨による土砂災害や浸水、河川の増水、氾濫に注意を呼び掛けた。県は同日、災害警戒本部を設置し災害に備える一方、県内の各自治体は自主避難所の設置や1日の小中学校の休校措置を急いだ。

 同気象台によると、1日は1時間に50ミリの非常に激しい雨となる見込みで、同日午後6時までに予想される24時間雨量は多いところで140ミリ。下北、三八上北の海上を中心に風が強く大しけとなり、予想される最大瞬間風速は、三八上北と下北の海上で35メートル、陸上で30メートル、津軽の海上、陸上でともに30メートルの見込み。

 台風の接近を前に、青森市や弘前市など各市町村は30日午後から相次いで自主避難所を開設。八戸市などは「避難準備・高齢者等避難開始」を発令した。三沢市が開設した避難所の一つの古間木小に夕方に避難した女性(66)は「これまで避難所を利用したことがなかったが、今回は風が強そう。台風が何とかそれてほしい」と話し、別の男性(82)は「1人暮らしで、深夜だと移動も大変なので早めに来た」と不安そうに語った。

 各漁港ではしけに備え漁船を係留したり、移動させたりする漁業者の姿が見られた。八戸港の館鼻岸壁にはロープでしっかり係留された漁船が並んだ。中型イカ釣り船の船長(60)は「台風のニュースを聞き、ひどくならないうちに帰ってきた。八戸沖周辺はすでに大しけだったので、あすなら帰って来られなかっただろう」と話した。むつ市大畑漁港の漁業男性(62)は「台風で漁船が流されたり、岸にぶつかったりしたら困る」と話しながら、一本釣り漁船の係留作業に余念がなかった。

 また、十和田市、三沢市、野辺地町、七戸町、東北町、横浜町、六ケ所村は全ての小中学校で1日を休校としたほか、青森市は小中学校の登校時間を同日正午に繰り下げることを決めた。