今回はなんだか猫ブログ。

吾輩は猫である。


名前はないこともない。グレ子と呼ばれている。なぜにグレ"子"なのかとんと見当がつかぬ。

何でも寒い朝、薄暗い所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。
吾輩はここで始めて犬というものを見た。


しかもあとで聞くとそれは秋田犬という犬の中でも割合と大きな種族であったそうだ。この犬というのは時々我々を捕つかまえて傍若無人をはたらくという話もないではない。しかしその当時は何という考もなかったから別段恐しいとも思わなかった。

そして今もって特段に恐ろしいとは思っておらぬ。

日がな一日、ここでぼんやり過ごしていると、柵の向こうでは、この犬めがやはり同じようにしてぼんやりと時間をやり過ごしているのである。


そして、ぼんやりと過ごしている我らを尻目に、人間どもがこの犬めがけて群がり、そして時々、傍らの我輩にもちょっかいを出して何処へか立ち去って行くのである。

我々猫と犬は、その体の大きさこそちがえども牙や尻尾があり、四足で走り回るという点では大変に似通ったものであるには違いない。しかしながら、我々猫はいつでも好きな時に好きなところに行くことが出来るのであるが、対して犬は"散歩"なる一日の中の特別な時間以外は、大概にして同じところに居続けることを強いられているように見えなくもない。


しかしこれは一概にどちらが良いと言える類のものでもないのである。なぜならば君、かの高名なロックバンド the pillows もその楽曲の中で歌い上げているように"孤独と自由は抱き合わせ"なのであり、完璧なる自由とは完全なる孤立と表裏一体と言えよう。

そんな猫と犬の日々の姿を写しとった本が、7月8日に出る。
そう、吾輩初のフォトブックというか写真集というか、兎にも角にも「グレ子とわさお」(主婦と生活社)がそれである。言うなれば、この記事はステルスマーケティングと言えなくもないのではあるが、今かように公言してしまったは故に、もはや単なるマーケティングということになろうか。
(ちなみに amazon の予約ページはこちらである)


元来、このような開き直ったような宣伝は好みではないのだが、しかしながら思い直してみればこのことは吾輩の人生ならぬ猫生におけるひとつの花道と言えるかも知れぬ。ならば君、少し声高に世間にそのことを広めてみても罰が当たるということもあるまい。

そんな吾輩も寄る年波もなんとやらということであろう。なにやらぼへーっとしている時間が益々多くなってきたのである。日によっては大変に気だるい時もある。
そのような時、吾輩はここに来るのである。この場所に居ると、なにやら人間たちの対応が違うのである。


吾輩は人間の"文字"というものが読めぬ。しかるに、ここになんたることが書かれているのかを知る由もない。
しかしながら、この文字を読むことが出来る猫たちが登場するのが、この夏の映画"ルドルフとイッパイアッテナ"である。CG映画であるものの、吾輩も登場するとのこと、はてさて、どのような登場の仕方になるものかは全くもって想像だに出来ないのであるが、それは映画館で確認せねばなるまい。そしてこれもまた宣伝的文言であることは疑いの余地はない。

吾輩はグレ子である。


最近なにやら周辺がかまびすしいのである。