3選を果たし万歳三唱する成田氏(中央)=27日午後10時21分、おいらせ町中下田の事務所

 任期満了に伴うおいらせ町長選は27日投票が行われ、即日開票の結果、現職の成田隆氏(71)=無所属=が6730票を獲得、前職の三村正太郎氏(72)=同=を131票差の僅差で制し、通算3期目の当選を果たした。投票率は64.85%で、過去最低だった前回2018年の66.16%を1.31ポイント下回った。

 両氏の一騎打ちは10年以降4回連続。10年に初当選した成田氏は14年の落選、18年の返り咲きを経て、同町長選では初めての連続当選となった。

 最大の争点は小中学校の給食費無料化継続の是非。昨年12月の町議会で否決され、反対に回った町議の多くが三村氏派だったことから、両陣営の主張が真正面から衝突する選挙戦になった。

 成田氏は給食費無料化は子育て支援策の一環だと訴え、年間約1億1千万円の経費は「基金活用や堅実な財政運営で十分に賄える」と主張。国保おいらせ病院や町役場本庁舎の移転新築など、合併以来の課題の解決にも意欲を示した。町議15人のうち7人と、同町在住の吉田絹恵県議の支援を受け、地盤の旧下田町南部を固めた上で、新興住宅街の同北部にも浸透した。

 三村氏は高校生の医療費無料化や小中入学祝い金創設を打ち出して対抗。旧百石町を地盤に町議7人の支援を受けたが、旧下田町に食い込み切れなかった。

 午後10時10分、同町中下田の成田氏の事務所に当選の報が入ると、支持者から歓声が上がった。成田氏は「前回と同じような接戦だった。相手は強かった」とほっとした表情を浮かべ、「給食費無料化継続や新型コロナ対策を訴えた結果だ。子どもたちの未来のため、持続可能なまちづくりのため、公約を忠実に守り、再び4年間、町発展に尽力する」と決意を述べた。

 一方、三村氏は午後10時半すぎ、同町中野平の事務所で「自分の力不足、不徳の致すところ。町民に政策が浸透せず、厳しい結果になった」と敗戦の弁を述べた。

【開票結果】(選管最終)
当選 6,730 成田  隆 71 無現
   6,599 三村正太郎 72 無前
▽有権者数 20,698 
▽投票率   64.85%
▽投票者数 13,422 
▽有効   13,329 
▽無効     93