客足の途絶えたバーのテーブル。今年に入り、全てが埋まったのはまだ2回だけという=4日夜、青森市古川1丁目

 県が青森市への「まん延防止等重点措置」の適用を見送ることを発表した4日、市内の飲食店からは「残念な判断」と失望の声が聞かれた。重点措置の適用に向けて準備してきた店もあり、市が再要請するべきだ-との意見も。市内の新規感染者数が連日、3桁を超える日が続く中、客足が戻らない飲食店が苦境を訴えた。

 「あすにも重点措置が適用になるかと思い、食材の仕入れを停止するなど準備してきた。県の判断は大変残念。知事には夜の街のことも考えてほしい」

 青森市本町でスナック「ジャン」を運営する工藤光子さん(60代)は困惑しながら話す。「クラスター(感染者集団)は学校が多く、飲食店は少ないかもしれないが、広がる時は昨年のようにあっという間に広がる」

 「憤り、失望を感じる」と語るのは同市古川の飲食店「海鮮創作 海坊厨(うみぼうず)」のオーナーシェフ早瀬剛さん(55)。「第6波の今が一番厳しい。重点措置の協力金でなんとか乗り越えられるかと思ったが、(今回の見送りで)行政に見放された気持ちだ」と話した。

 市内で居酒屋4店を運営する「W&W」の小林達哉代表は「(重点措置の見送りは)がっかりだ。小野寺晃彦青森市長には、県に再要請してほしい」と強く要望した。

 焼き鳥店の50代男性店主は「まわりの店でも、重点措置がかかると思って仕入れを止め、7日から休業-というつもりだった。行政はあてにならない。自分たちで頑張るだけだ」と自らに言い聞かせた。

 一方、市内の酒屋の店主は「オミクロン株が広がってから、飲食店からの注文は例年の3~4割減になった」と現状を訴える。

 「重点措置が適用されても、酒屋には協力金は支払われない。措置があってもなくても、大変だ」と話した。

 青森市では、新型コロナウイルスの影響を受ける事業者などを対象に、資金繰りの相談や各種支援策の案内を実施している。

 問い合わせは市新ビジネス支援課(電話017-734-2379)へ。