青森県は19日、県内で新たに284人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。1日の新規感染発表者数としては過去最多。これまで最も多かった15日の142人から倍増した。県感染症対策コーディネーターの大西基喜医師は、感染者数が突出している弘前保健所管内で若者の感染拡大を基点にして家庭内での二次、三次感染が広がっていると指摘。県内の感染状況は「ピークとは考えていない。他の圏域でも同様の状況は起こり得る」と危機感を示した。

 居住地別で見ると、青森市82人、八戸市8人、弘前保健所管内149人、五所川原保健所管内19人、むつ保健所管内2人、上十三保健所管内17人、三戸地方保健所管内6人、県外1人。青森市と弘前保健所管内の感染発表は過去最多となった。

 青森市は私立高校運動部と、通所型児童福祉施設で新たにクラスター(感染者集団)が発生した。

 新規感染発表284人のうち156人が感染経路不明。居住地別の最多は弘前管内で108人。次いで青森市25人、五所川原管内7人、八戸市6人、上十三管内5人、三戸管内4人、むつ管内1人だった。

 デルタ株のウイルス変異検査が陰性となりオミクロン株に感染した可能性がある人は新たに40人増えた。全ゲノム解析を進めている感染者は19日時点で計252人となった。

 公表済みのクラスターでは、上十三管内の保育施設(12日公表)で新たに3人と、関連する10人の陽性が判明。感染者数の合計は関連を含め77人となった。五所川原管内の県立高校クラスター(15日公表)で関連1人、上十三管内の職場クラスター(17日公表)でも関連1人の陽性が判明した。

 人口10万人当たりの1週間新規感染者数は、東奥日報の試算で75.44人となり、前日から15.99ポイント上昇した。入院者数は前日比9人増の82人。県の確保病床414床に対する使用率は19.8%となった。

 大西医師は特に弘前保健所管内について、「重症化しやすい高齢者への感染経路をブロックする対策が必要。どこまで抑え込めるかの瀬戸際にきている」と指摘した。