新型コロナウイルスワクチンの3回目接種を巡り、東奥日報が青森県内全40市町村に接種スケジュールを取材したところ、12市町村が月内に65歳以上の一般高齢者接種を始める予定、または既に始めたことが分かった。国が昨年12月に示した指針を受け、前倒しで接種を進める動きが多くみられる。今月13日には、一般高齢者など3回目接種をさらに前倒しする国の方針が明らかになり、今後各市町村のスケジュールが変更となる可能性がある。

 11日現在の状況を基に、高齢者施設利用者・職員、一般の高齢者、64歳以下の一般住民などについて、3回目接種の開始時期を質問。接種の前倒しを決めたかどうかについても確認した。一部の自治体の回答は、17日までの状況を反映している。

 一般高齢者の接種は、最も早い風間浦村で15日から既に始まっている。市部では青森、三沢の2市が24日にスタートする計画。2月の開始予定は27市町村、3月は1町となっている。

 高齢者施設の利用者や職員向け接種は、一般高齢者を前に着手する市町村が多い。昨年12月からスタートしている六ケ所村など着手済みの自治体も含む27市町村が、1月末までには接種を始める。

 64歳以下の一般住民に接種を始める時期は、市町村によって2~5月までばらつきがある。具体的な日程で区切らず、一定の接種間隔を経過した人から順次進める方針の自治体や、未定の自治体もあった。

 国の通知を受けた接種間隔の前倒しについて、市部では10市のうち9市が「既に前倒しを決めた」と回答。八戸市は、一般高齢者の個別接種開始を当初計画の2月中旬から2月1日に、集団接種を3月から2月21日に、それぞれ前倒しする。五所川原市は、訪問系介護サービスの高齢者施設や教育・保育施設の従事者についても、接種前倒しの対象者に含める意向。「利用施設内でクラスター(感染者集団)のきっかけになる可能性が高い」と判断した。

 平川市は、接種希望者が多いファイザー製ワクチンの配分量や供給スケジュールを考慮し、一般高齢者は当初の計画通り接種間隔を「2回目から8カ月以上」で進める。一方で、「64歳以下については前倒しを検討している」と答えた。

 町村部でも、前倒しについて決定済み(平内町、板柳町、野辺地町、新郷村など)、または前倒しの方向(深浦町、佐井村、五戸町など)と回答した自治体が多い。1~2回目の接種が早く完了したため、高齢者への接種間隔が「現時点で8カ月を迎えている」という田子町のような町村もある。

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3回目接種の国方針 国は、新型コロナウイルスワクチンの3回目接種を決定した昨年11月の時点で、接種間隔を「2回目接種から原則8カ月以上」経過した後としていた。その後のオミクロン株の拡大を受け、昨年12月には医療従事者や高齢者施設入所者・職員の接種間隔を2回目終了から「6カ月以上」、一般高齢者を「7カ月以上」とすることを容認。1月13日には、3月以降の接種について、一般高齢者で「6カ月以上」、64歳以下の一般住民で「7カ月以上」へと間隔をさらに前倒しして接種に努めるよう市町村に通知した。