青森県は16日、トンガ諸島の火山噴火に伴う津波に関する午前10時現在の被害状況などをまとめた。人的・建物被害は確認されていないが、八戸、階上、六ケ所、おいらせ、東通、中泊、外ケ浜の7市町村に避難指示が発令中。JRでは八戸線や津軽線の一部で運休が出ている。青森県の太平洋沿岸と日本海沿岸には現在も津波注意報が出されている。青森地方気象台は、メカニズムについて「津波かどうかも確定できていない」と説明。その上で、注意報が解除されるまで、海に近づかないよう求めている。

 同気象台によると、八戸港で最大0.6メートル、むつ小川原港で同0.4メートル、むつ市関根浜で同0.3メートルの津波が観測された。

 避難指示の詳細は、八戸市が市川町、河原木、豊洲、沼館、江陽、小中野、港町、新湊、白銀町、築港街、鮫町、金浜の海岸付近。階上町と六ケ所村は海岸と海岸付近、おいらせ町が百石漁港および海岸付近。

 東通村は白糠、老部、小田野沢、尻労、尻屋、岩屋、古野牛川、入口、稲崎の計1746世帯3844人、中泊町は温泉町、下前浜、下前中、下前上、袰内、折戸、入舟、浜町、上町、派立、新町1、新町2、若葉町、花丘町地区の計1406世帯2769人、外ケ浜町が三厩全域の計888世帯1722人。

 避難所を開設したのは、この7市町村に五所川原市を加えた8市町村で、これまでに最大で計90人が避難した。午前10時現在の避難者数は六ケ所、東通、中泊の3町村で計9人。おいらせ町は16日午前4時半、避難所を閉鎖した。

 交通関係ではこのほか、川崎近海汽船(シルバーフェリー)が、津波注意報解除まで八戸港への入港を見合わせている。飛行機やバスは通常通り。

 東北電力東通原発や石油コンビナート等特別防災地区(八戸・むつ小川原)などの被害もない。

 青森地方気象台は16日午前2時すぎに会見。小田嶋孝一防災管理官は「地震に伴って発生する通常の津波とは異なる。今回は(噴火による)気圧変化で海面がゆさぶられたことによる潮位変化と考えられる」と説明。ただ、全国では1メートルを超える潮位変化も確認されたため「広く警戒を呼び掛ける意味で、津波警報の仕組みを使って防災への対応を呼び掛けた」と語った。