学校と地域、家庭が連携した防災教育について意見を交わすパネリスト

 「地域防災力向上シンポジウム」(総務省消防庁、県、青森市、県消防協会主催、東奥日報社共催)が15日、青森市のアラスカで開かれた。消防や地域防災に携わる関係者ら約160人が参加。将来の地域防災を担う子どもたちへの防災教育充実をテーマに、地域、家庭、学校の3者が一体となった取り組みへの課題などを探った。

 基調講演した東北大学災害科学国際研究所の今村文彦所長は、学校は地域防災の拠点として重要な役割があり相互の連携体制が必要-などと提言。東日本大震災で岩手県釜石市の在校児童・生徒全員が迅速な避難で津波から逃れた「釜石の奇跡」の当事者で、現在防災教育に取り組んでいる株式会社8kurasuの菊池のどかさんは「家族と事前に防災について話し合っていれば、災害時にできたことがたくさんあった」と経験を踏まえて強調した。

 パネルディスカッションでは、青森市荒川中学校の佐保美幸校長、八戸市江陽地区自主防災会の田邊隆会長らが、学校と地域が連携した防災訓練事例を紹介。「親が防災教育を理解することが家庭で防災を考える近道」「自分の身を守る行動を、体験を通じて教えることが大事」「防災教育を担当する教員が転勤しても、地域との取り組みを継続できる工夫が必要」などの意見が交わされた。