東奥日報の記事を基に、「北海道・北東北の縄文遺跡群」が世界遺産登録されるまでを振り返る岡田専門監=23日、青森市の東奥日報新町ビル

 東奥日報社は23日、青森県などの17遺跡でつくる「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界文化遺産登録を記念したイベント「新聞記事で振り返る世界遺産登録への道のり」を青森市の東奥日報新町ビルで開いた。岡田康博・県世界文化遺産登録専門監が講演し「(登録を)諦めたことは一度もない。ちゃんと説明し準備すれば世界遺産になるだろうとずっと思っていた」と当時の心境を明かした。

 イベントは縄文遺跡群の中核になった三内丸山遺跡(青森市)の発掘と保存決定から、中国の遺跡の共同調査などを経て、登録決定に至る約30年を東奥日報の記事で振り返った。

 縄文遺跡群は、国内の推薦候補を絞り込む段階で落選が続き、難航ぶりが報じられた。岡田専門監は「17遺跡を世界遺産にするための理論武装をした」と説明。自然を巧みに利用した暮らしが分かる縄文遺跡群は「自然との共生という、今の時代に求められるものを押さえて世界遺産になった」とも述べた。

 青森市から参加した相馬貴子さん(43)は「登録まですごく時間がかかったと知り、7月に決まってよかったと思いました」と話した。

 また、弘前市の洋菓子店「ボンジュール」のオーナーパティシエ関浩司さんが縄文時代をイメージして創作した焼き菓子「JOMONビスコッティ」の作り方をレクチャーした。イベントの詳報は後日掲載予定。