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県営農大学校の「ダイちゃんの店」。格安の野菜や果物などを求め、町内外の客が列を作った=地図(1)

 暑い。うだるような暑さが続き、夏野菜で体内から涼を求める日々が続いた今夏。県営農大学校の学生が育てた旬の野菜などを扱う直売所「ダイちゃんの店」を訪ねると、開店20分前ですでに40人ほどの列が。ミニトマトやキュウリ、ニンニクなどがどっさり並び、買い物客が「新タマ(ネギ)が100円? すごいね」と次々に買い求めていた。

 むつ市の畑中精子さん(70)は「取れたてで何でも安いからついつい来てしまう」と笑みがこぼれる。同校畑作園芸課程2年の安田英司店長(19)=弘前市出身=は「9月からゴボウを収穫。11月に取れるナガイモは人気で(客が)倍並びますよ」とこちらも笑顔。

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サンヨーソーイングの横井社長。「世界一!」と自信を持つのは、コート作り一筋を貫いてきたからと胸を張る=地図(2)

 駅方面に歩いて行くと、紳士・婦人コートを専門に扱う老舗縫製工場「サンヨーソーイング」に着いた。年間4万着のコートを生産する同社は来年創立50年。流行の変化が激しい業界だが、横井享社長(61)は「不器用にコートばかり作ってきたら、それが強みになった。世界一! 少なくとも日本一のコートを作ってるよ」と胸を張る。「新幹線駅との距離も日本一近い」と笑顔で話す社長に、数分で親しみも覚えた。身近にあった地元企業の熟練技術に感心させられた。

▼1886歩
町観光交流センター内で無料貸し出ししているレンタサイクル。駅周辺を気軽に散策できる=地図(3)

 サンヨーソーイングから歩いて15秒ほどで、駅に到着。駅併設の町観光交流センター内にある「しちのへ観光協会」事務所前で、自転車の無料貸し出しをしていた。同協会の小舘淳哉事務局長(39)によると、東八甲田ローズカントリー、南公民館、道の駅「しちのへ」でも貸し出しており、電動アシスト付きで楽々だとか。「レンタサイクル」でちょうど観光客が出掛けていくところだった。

▼2401歩
半月ごとにメニューが替わるビジネスランチを薦める工藤店長=地図(4)

 おなかもすいてきたところで、カフェグリーンブリーズに立ち寄った。工藤貴美子店長(63)にお薦めを聞くと、パプリカの万能調味料「パプティー」を使った「マッサお試しランチ」(700円)という。パスタ、ニンニクの効いたピラフ、クリーミーなリゾットの3種類。全種類を注文すると、「ご飯の量が1.5倍でボリュームがあるの。最近始めたの」と半月ごとにメニューの替わる平日限定「ビジネスランチ」(800円)も薦められた。「新ランチも気になりますね」と、結局計4食を堪能。さすがにおなかがはち切れそうだ。

▼2776歩
世代を超えて観る人を引きつけている松本零士展=地図(5)

 ふくれた腹をさすりながら、道の駅「しちのへ」を過ぎて町立鷹山宇一記念美術館へ。現在開催中の「漫画界のレジェンド 松本零士展」を、夏休みを利用して訪れた十和田市の公務員一戸玲子さん(53)、北里大学2年生の一戸優音(ゆうと)さん(19)、三本木中学校3年渡辺朋恵さん(14)が鑑賞していた。優音さんは「背景の宇宙空間の描写がすごい」。渡辺さんも「ヤマトの絵を見た瞬間吸い込まれるようで圧巻」と鑑賞を終えて満足そう。世代を超えて人を引きつける名作の力を感じた。

▼4042歩
日中に見学もできる「しちのへ秋まつり山車展示館」。9月上旬本番を迎える=地図(6)

 午後5時ごろ、大型ショッピングセンター前の「しちのへ秋まつり山車展示館」に到着。中で勇壮な山車を展示している。9月6日に前夜祭を行う「しちのへ秋まつり」は、9日が最終日。町内会ごとの華麗な山車が町内を練り歩く町の一大イベントが、まもなく本番を迎える。日が暮れるころ、町内各地で太鼓の音がこだまし、本格的な秋の訪れを告げる。