東奥日報社と東奥日報文化財団主催の「第75回青森県俳句大会」は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため紙上形式で開かれ、藤崎町の五十嵐かつさん(79)が総合1位の県知事賞に輝いた。特別選者に俳誌「玉藻(たまも)」主宰の星野高士氏を迎え、全投稿者246人が特別選、宿題の合計点を競った。

 五十嵐さんは俳句結社「薫風」同人。2007年に知人に誘われ、同結社の句会を見学したのを機に創作活動を始めた。今回は宿題「鶏頭」の<傍らに農衣乾されて鶏頭花>が天位など、同「青林檎」の<若き日の睨む自画像青りんご>が推薦などにそれぞれ選ばれた。

 五十嵐さんは取材に「句歴十数年の今も迷いまくって作句しているので、1位に選ばれるとは思いもしなかった。これも俳句の不思議なところ」と苦笑しつつ「難しい言葉を使わず、喜怒哀楽の人生をどう深く詠むかを考えながら、五十嵐らしいねと思ってもらえる句を作っていきたい」と話した。

 特別選の天位には、西川無行さん(八戸市)の<労ひのひと言かけて案山子抜く>が選ばれた。

 ほかの結果は次の通り。

 ◇総合 (2)畠山容子(弘前)(3)七戸富美子(青森)(4)布施協一(同)(5)野村英利(おいらせ)(6)草野力丸(深浦)(7)くどうひろこ(板柳)(8)澁田紀子(青森)(9)金田一一子(大間)(10)大川恵子(十和田)(11)西川無行(12)聖雪(弘前)(13)阿部なつ(青森)(14)相馬敏光(十和田)(15)畑中とほる(むつ)(16)杏ジャム(青森)(17)つつゐ怜(弘前)(18)小林五月(十和田)(19)櫛引麗子(五所川原)(20)郡川宏一(八戸)

 ◇特別選▽地位 阿久津凍河(三沢)▽人位 永倉みつ(むつ)