青森県は12日、県内で新たに31人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。弘前保健所管内の保育施設で発生したクラスター(感染者集団)=9日公表=が拡大、31人のうち28人が同クラスターや、これに関連する感染者だった。同クラスターの感染者数は関連を含めると計55人となった。人口10万人当たりの1週間新規感染者数は東奥日報試算で6.34人となり、前日から1.68ポイント上昇した。

 保育施設クラスターの新規感染者28人の内訳は、施設の利用者または従業員が計10人、感染者の同居人が計18人。これまで約150人の検査が終了しており、今後は約130人の検査を予定している。このほかの新規感染者では、弘前管内の1人が感染経路不明。青森市の2人は市内陽性者の接触者だったという。

 県内の入院者数は前日比1人減の55人。確保病床数337床に対する使用率は16.3%で、感染状況を示す国の指標ではステージ2(20%未満、感染漸増)以下の水準を維持している。重症は2人で前日と同数。中等症は前日から2人増えて4人となった。

 新規感染が発表ベースでゼロだった前日から一転、全国6番目の高い数字となったことについて、県の泉谷和彦新型コロナウイルス感染症対策監は、クラスター関連の検査に伴い、感染が判明したケースが増えたと指摘。その上で「感染状況はしっかり追跡できている。今後も検査、調査をしながら(感染を)抑え込んでいきたい」と述べた。

 また、既に公表した感染者のうち新たに140人(9月判明94人、10月判明46人)から、感染力が強いデルタ株とみられるL452R変異株が検出された。