64歳以下を対象にした新型コロナワクチン大規模接種会場。最終盤に差し掛かると人がまばらになった=26日午後、むつ市のしもきた克雪ドーム

 青森県むつ市は26日、64歳以下を対象とした、市営の新型コロナワクチン大規模接種事業の全日程を終了した。「しもきた克雪ドーム」を会場に8月28日以降の土、日曜に計1万3200人超がファイザー製の2回接種を受けた。既に接種を終えていた高齢者や医療従事者ら優先接種者も含めると計4万4093人が接種。12歳以上の市民の接種率は86.5%となった。

 東奥日報取材によると、県内市部で接種をほぼ完了したのは同市が初めて。事業は、むつ下北医師会、同歯科医師会、同薬剤師会、むつ総合病院、県看護協会下北支部などの協力を得て実現。医療資源が脆弱(ぜいじゃく)なむつ下北地域で、いち早く集団免疫を獲得しようと計画した。

 市は接種券に指定日時を明記して発送。煩雑な予約業務を省略したことも迅速な接種完了につながった。1日当たり医療従事者延べ274人、市職員356人らが運営から接種までを担った。

 混雑を回避するため、入場時間帯を午前、午後、夜間に分けた。8月以降、県内で感染拡大が続いたことを受け、接種日までの2週間以内にむつ下北地域以外と往来があった人には申告を呼び掛け、新たに午後7時以降に枠を設けた。感染リスクが低い市民と接触させない措置だという。

 26日の最終盤に2回目接種を受けた宮下宗一郎市長は事業完了を見届け「コロナ対応の大きな節目を迎えた。一定の安全と安心の中で生活ができるようになる。次はむつ市の経済立て直しに軸足を移していく」と述べた。