東奥日報社と東奥日報文化財団主催の「第75回青森県短歌大会」は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため紙上形式で行われ、南部町の八木田順峰さん(85)が総合1位の県知事賞に輝いた。特別選者に未来短歌会理事長の大辻隆弘氏を迎え、全投稿者175人が特別選、宿題の合計点を競った。

 八木田さんは、特別選で天位に選ばれた<自らが奏づる楽をたのしみて岩場にしぶく奥入瀬の水>や、宿題「紙」の天位<自らが漉きたる卒業証書もて巣立つ四人の僻地の子らは>などを詠み、2010年以来2度目となる総合1位の県知事賞に輝いた。八木田さんは、中学2年生の時に教わった国語の先生が石川啄木を好きだったことなどをきっかけに作歌を始め、70年以上創作を続けてきた。現在は南部町の短歌結社「なんぶ短歌会」に所属するほか、同町で短歌などを学ぶグループ「南部文芸」の講師を務めている。

 八木田さんは取材に対し「特別選の天位にも選んでいただき、驚くとともにうれしい気持ち。誰にでも分かる内容、言葉というのをいつも意識して詠んでいる。今後も素直に、あるがままに続けていきたい」と語った。

 ほかの結果は次の通り。

 ◇総合
 (2)星野綾香(十和田)(3)井上健蔵(東北)(4)傳法けい(弘前)(5)田中恭子(六戸)(6)佐々木愛子(十和田)(7)中里茉莉子(同)(8)月舘玲子(八戸)(9)大串靖子(七戸)(10)今井邦子(青森)(11)兼平一子(つがる)(12)兼平あゆみ(同)(13)野村優美子(青森)(14)高橋やす子(むつ)(15)佐藤裕扇(青森)(16)佐藤東(同)(17)秋庭武司(同)(18)工藤せい子(弘前)(19)逸見奈萌子(十和田)(20)佐藤啓子(弘前)

 ◇特別選
 ▽地位 高橋やす子
 ▽人位 古舘公子(六戸)