女性宮家問題について「もっと世論の喚起を」と訴える河西氏

 東奥情報懇談会9月例会が21日、青森市のホテル青森で開かれ、名古屋大学大学院准教授の河西秀哉氏が「女性宮家問題と象徴天皇制の今後」と題して講演した。安定的な皇位継承策を検討する政府の有識者会議では皇族数の確保などを巡る議論が続いているが、「どこまで変え、どこまで変えないのか。難しい問題だからこそ、もっと世論を喚起していく必要がある」と国民全体で関心を高めることの重要性を訴えた。

 有識者会議は7月、皇族確保策に関し、女性皇族が結婚後も皇室に残る案と、旧宮家(旧皇族)の男系男子子孫と現皇族による養子縁組の2案を軸とする中間整理をまとめた。河西氏は前者を有力視しつつ「皇室を離れることも含めどちらか選択できるよう、女性皇族の意思を尊重するのでは」と推測。また、当面は女性皇族の配偶者と子どもを皇族としない方向で検討が進んでいるとの報道を紹介した。

 皇位継承などを巡っては小泉内閣、野田内閣の時代にも議論され、特に小泉内閣では「女性天皇・女系天皇」を認めるとする報告書が提出された経緯がある。河西氏は「象徴天皇制もこの70年で随分変化した。女性宮家などに対する意見はさまざまあるが、全体像を考えながら時代に応じた議論をすることが重要だ」と話した。