秋季高校野球青森地区予選で盛り上がる選手や保護者。部活動禁止措置に伴い中断していた地区予選が10月から再開されることになった=8月29日、青森市の県営球場

 青森県高野連は21日、新型コロナウイルス感染拡大に伴う県独自の緊急対策で延期となった秋季県大会地区予選について、10月1日以降に順次再開すると発表した。県大会は同8~12日に弘前市のはるか夢球場などで行うが、過密日程による選手への負担を考慮し、出場チーム数は従来の22から12に大幅減とした。東北大会は同20~26日、開催地を青森県から宮城県に変更して行う。当初の予定通り各県3チームずつが出場する。

 地区予選は8月27日、青森地区を皮切りに始まり、29日までに八戸、十和田を合わせた3地区で計18試合を実施済み。その後、県が9月中の部活動禁止と県有施設の休業を決めたため、残りの日程は未消化のままとなっている。県大会は9月11日、東北大会は10月7日に開幕する予定だった。

 新たな日程は、部活動禁止が9月末で解除されることを前提に決めた。例年11月に東京で行われる明治神宮野球大会(今年の開催可否は未定)から逆算し、会場の都合や気候などを考慮した。県大会は当初予定していた東北大会、東北大会は軟式の東北大会の日程を基にそれぞれ設定した。9月中に青森県の部活動禁止が解除されない場合は、あらためて対応を検討する。

 押し出される形となった軟式の東北大会については、開催の可否も含めて日程を再検討するという。

 県大会は6地区の予選を勝ち抜いた1~2チームに、甲子園出場校の弘前学院聖愛を加えた12チームで実施。当初予定していた第3代表決定戦は行わない。地区予選、県大会ともに保護者の入場も禁止する完全無観客で、試合ごとの開催日や球場も非公表とする。

 日程的な都合から平日開催が多くなるが、県高野連は各校に対して選手が欠席扱いにはならない「公休」とするよう要請する方針。

 県高野連の玉熊康成理事長は取材に、「県の対応が不透明な状況ではあるが、高野連としては大会を何とか実施したいという思いで日程を組んだ」と説明。地区予選の具体的な日程については地区ごとに今後検討するが、「部活動解禁直後の1日から試合を行うことは考えづらい。ある程度の練習時間を確保するためにも、早くても3日ごろから始めるというのが現実的ではないか」と話した。

 東北地区高野連の木村保理事長(福島県高野連)は「青森県も含めた東北6県の参加を大前提に協議を進めた結果であり、中止の選択肢も最初からなかった。状況が変わった場合は、あらためて対応を検討する」と述べた。