青森県は20日、県内で新たに31人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。上十三保健所管内では職場クラスター(感染者集団)が発生。青森市の入所型高齢者施設クラスター(18日公表済み)が拡大するなど、ワクチンを2回接種した後の「ブレークスルー感染」とみられる事例も増えている。

 新たな上十三保健所管内の職場クラスターでは、20日発表の5人を含む同管内の20~50代男性6人の感染が判明した。全員が同じ職場の関係者。不特定多数の人と接触がある職場ではないとしている。約30人の検査が終了し、今後は20人ほどが検査予定。

 青森市の入所型高齢者施設クラスターは、施設の入所者または職員10人(青森市50~80代以上男女)が感染した。市によると、10人全員がワクチンを2回接種済みだった。クラスターの感染者は23人に拡大した。一部の患者は入院中だが、患者の多くは施設内で療養している。重い症状の人はいないという。

 弘前保健所管内の入所型高齢者施設クラスター(14日公表済み)でも、同管内の50~70代男女3人の感染を確認。健康観察期間中に発症し、検査を受けた。この施設も大半がワクチンを2回接種済みのため、ブレークスルー感染の可能性がある。クラスターの感染者は18人に増えた。

 入院者数は140人で、前日から30人増えた。県によると、増えた人数の大部分が八戸市の医療機関で発生したクラスター(18日公表済み)の感染者で、そのまま同じ医療機関に入院中。病床使用率は42.7%だが、県が公表している328床の確保病床に、クラスターが発生した医療機関の病床は含まれていない。県は、実際に確保病床が埋まっている割合は10%ほど低いとしている。

 20日発表の感染者31人のうち、8人は感染経路が不明。人口10万人当たりの1週間新規感染者数は24.16人で、前日から0.64ポイント上昇した。