青森県は18日、県内で新たに76人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。青森市の入所型高齢者施設と八戸市の医療機関でそれぞれクラスター(感染者集団)が新たに発生した。このうち八戸市の医療機関クラスターは、判明済みも含め43人に上る。両クラスターとも感染者はおおむねワクチン接種を終えており、「ブレークスルー感染」が起きた可能性がある。76人のうち9人の感染経路が分かっていない。

 9月の感染者は同日で千人を超え、1064人となった。人口10万人当たりの1週間の新規感染者数は東奥日報試算で26人。感染状況を示す国の指標で、3日ぶりにステージ4(爆発的感染拡大、25人以上)相当に上がった。

 八戸市の医療機関クラスターはいずれも同一の病棟の職員または入院患者で、同日公表の20~80代以上41人と、15、16日公表の2人の計43人。18日までに関連6人の感染が分かり、関連を含めたクラスターの感染者数は49人となった。

 市によると、同医療機関の外来診療は17日まで通常通り実施。連休明けの21日以降については検討中だという。接触者の特定が進んでいるとして、市は医療機関名を公表していない。

 クラスターが発生した病棟は約50床。この病棟の入院患者は他病棟や外来の患者との接触がなく、限られた職員がケアを担当している。クラスターの感染者43人は全員がワクチンを接種済み。ただ、自らの判断で感染予防対策を取れない患者もいたという。

 病棟の患者と職員ら計約80人の検査を終えており、今後、同医療機関の残りの職員約200人と接触者の検査を進める。

 青森市の入所型高齢者施設クラスターは、職員または入所者の計12人で、17日公表の女性1人と、18日公表の50~80代以上男女11人。うち11人がワクチンを接種済み。

 市によると、感染対策は行われていたが、マスクをつけられない容体の入所者もいた。施設は運営を継続している。残る職員と入所者187人が検査中となっている。

 県感染症対策コーディネーターの大西基喜医師は、クラスターの感染者の多くがワクチン接種済みであることに対し、「重症者は少ないので、重症化予防の効果は長続きしていると言える。ただ、各機関は感染拡大を想定した対策を今後も継続する必要がある」と述べた。