青森県は3日、県内で新たに64人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。入院者数は161人と過去最多を更新。県公表の確保病床数302床に対する病床使用率は53.3%に上昇し、病床の逼迫(ひっぱく)度合いを示す国の指標で50%以上のステージ4(爆発的感染拡大)相当に達した。病床使用率がステージ4相当となるのは初めて。八戸市では、私立高校と入所型児童福祉施設でそれぞれクラスター(感染者集団)が発生した。

 県感染症対策コーディネーターの大西基喜医師は「必要な人が入院できており、圏域間での入院調整をそれほどしなくても済んでいる」と現状を説明しつつ、「厳しい病床使用率なのは間違いない。地域によっては医療逼迫の懸念がある」と話した。これまで病床使用率が最も高かったのは、5月30日の49.8%。

 八戸市の私立高校クラスターの感染者は八戸市、上十三保健所管内、三戸地方保健所管内、他県在住の計6人で、全員が同じ私立高の生徒。8月27~31日にかけて感染が判明した。学級や部活動は複数にまたがっており、保健所が感染経路を調べている。9月3日発表の三戸地方保健所管内20代女性も、このクラスターに関連し感染が判明した。これまでに約40人の検査が終了している。

 県総務学事課によると、この私立高は8月27日に校内全域を消毒し、同日から土日を挟んで9月3日まで臨時休校している。

 八戸市の児童福祉施設では、3日までに10代6人の感染が判明した。施設の規模は職員と利用者合わせて50人程度。入所型で利用者同士の接触が多かったという。約60人の検査が終了し、数十人が検査結果を待っている。

 3日感染発表の64人のうち、26人の感染経路が分かっていない。居住地別では最多が八戸市の29人。ほかに青森市12人、三戸地方保健所管内7人など。人口10万人当たりの1週間新規感染者数は東奥日報の試算で48.07人。前日から3.13ポイント下がったが、引き続きステージ4相当の水準にある。