弘南鉄道は19日、弘南線(弘前-黒石)と大鰐線(大鰐-中央弘前)の6カ月分の通勤・通学定期券を9月1日から10月1日まで2割引きで販売すると発表した。昨年4月以降に6カ月か1年の長期定期券を利用していない人が対象で、新たな乗客層の掘り起こしを図る。

 両路線の沿線5市町村(弘前市、黒石市、平川市、大鰐町、田舎館村)などによる路線の維持・活性化策の一環。割引分は自治体側が同鉄道に助成する。

 割引は5市町村に住んでいる人が対象。利用開始日の5日前までに駅窓口で購入を申し込む。割引期間内であっても予算額に達した場合は受け付けを終了する。同鉄道は来年春にも同様の割引キャンペーンを行う方針。

 5市町村や県は、弘南線に今後10年間で約4億4千万円、大鰐線に5年間で約5億1千万円を支援し、赤字に陥っている路線収支の改善を目指す。特に経営が厳しい大鰐線は、支援策の効果を2023年度末に見極め、十分な効果が見られない場合は路線の存廃も含め検討する。弘前市地域交通課の担当者は「この機会に、冬場も渋滞のない鉄道での通勤・通学を試してほしい」と話している。