青森県は17日、県内で新たに91人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。1日の感染者数としては3月31日の81人を上回り、過去最多となった。青森市、八戸市、弘前の3保健所管内を中心に、既存のクラスター(感染者集団)が拡大し、新規クラスターも発生したことに加え、市中での感染連鎖が相次いだ。東奥日報試算によると、17日時点の直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は27.13人。国の指標で「爆発的感染拡大」を示すステージ4相当の25人を超えた。

 県感染症対策コーディネーターの大西基喜医師は「今の感染急拡大をみると、県として対策を考える時点に来ている」と強調。「さまざまな経路で感染している。人の流れを少なくする対策、職場や学校、飲食店など感染が起こる場への対策と、広い網を掛けてパッケージで対策を講じる必要がある」と述べた。

 県内8保健所管内のうちむつ管内を除く7保健所管内で新規感染者が発生。居住地別の内訳は、青森市21人、八戸市25人、弘前管内26人、五所川原管内3人、上十三管内、三戸地方管内、県外が各5人、東地方管内1人。累計は3247人となった。

 県内新規感染者数が過去最多となったことを受け、三村申吾知事は17日、緊急メッセージを発表した。「医療提供体制の逼迫(ひっぱく)を避けるための正念場に差し掛かっている」との認識を示し、県民に対し「これまで以上に慎重な行動を心掛け、基本的な感染防止対策を徹底してくださるようお願いする」と呼び掛けた。

 メッセージでは、帰省してきた人と接触した家族や友人などに感染が広がる事例が増えている点に触れ、風邪の症状や、喉や鼻の違和感などが続く時は「人との接触を避け、速やかに医療機関に相談してほしい」とした。大雨に関する災害対策本部会議の最後に三村知事が読み上げた。

 青森市の小野寺晃彦市長も同日の記者会見で「東京での感染爆発が青森にも届いている証左だ。こうすれば大丈夫、ということは残念ながらない。いよいよ青森にも魔の手が忍び寄っている。大切な方を守るために万全の防止対策をしていただきたい」と強調した。