橋の崩落で通行止めが続く国道279号。孤立地区(写真奥)から急病人を担架で搬送する署員ら=13日午後、むつ市大畑町の小赤川橋

 台風9号から変わった温帯低気圧による大雨被害で、青森県は13日、むつ市大畑地区で住家約50戸の浸水(程度不明)が判明したと発表した。風間浦村の床上浸水は7戸、床下浸水は30戸、七戸町の床下浸水は6戸となった。風間浦村下風呂地区で621人、むつ市赤川地区で67人の計688人が孤立している。

 県は12日、市の報告に基づき赤川地区の孤立は解消されたとしていたが、市の申し出により、13日から再び計上した。

 一般車両が通行不能となっている国道279号のむつ市大畑町赤川村-風間浦村易国間間(10.4キロ)は、崩落した小赤川橋付近の現地調査の結果、国の災害復旧事業としての仮橋設置が決まった。早ければ18~22日ごろ設置を見込む。

 区間内の土砂撤去も進み、残る通行不能区間は同村下風呂街道添地区の0.6キロとなったが、この箇所は大規模な土砂崩れが発生しており、今後も復旧作業の難航が予想される。

 農林水産関係では、東北町の水稲等の冠水が約110ヘクタールに拡大。むつ市大畑地区の養殖施設で土砂流入による養殖魚のへい死も判明した。

 七戸町天間林地区の断水は、取水口の土砂撤去などで1843戸まで縮小したが、町によると、全面復旧の見通しは立っていない。

 同地区では13日も給水所5カ所が開設され、災害派遣された陸上自衛隊第5普通科連隊も引き続き給水支援を行った。同地区の子ども園では、洗い物が出ないよう給食に紙皿を使っているといい、担当者は「水が使えず、給食の準備が一番困る。レトルトの食品で対応している」と話した。