青森県は11日、8月に県内で判明した新型コロナウイルス感染者のうち、これまで変異株の検査を実施した65人中60人から、感染力が強いデルタ株とみられるL452R変異株を検出したと明らかにした。検査数に占める検出割合は92%に上る。8月に入り、県外の人との接触による感染例が目立っているほか、30代以下の若年層が感染する割合も依然として高い傾向にある。

 県によると、変異株の検査は、県内で判明した感染者の大部分に行っている。県感染症対策コーディネーターの大西基喜医師は「急速にL452R変異株へ置き換わっている。感染状況だけをみると、これまでで一番厳しい」と説明。病床や宿泊療養施設には「まだ少し余裕はある」としつつ、現在の感染状況が続けば「厳しくなる」との見解を示した。

 11日の危機対策本部会議で県は、8月の県内感染者199人(10日現在)のうち、帰省などで青森県を訪れた県外の人との接触によるものが21%(42人)に上っていると明らかにした。普段一緒にいない人との会食などによる感染も12%(24人)あった。三村申吾知事はお盆を前に、「墓参りでは感染防止対策を」「実家で大人数の会食は控えて」などと、あらためて県民に注意喚起した。

 8月の年代別感染者は20~30代が41%と最も高く、次いで10歳未満~10代が23%。30代以下の感染が計64%となった。7月以降、30代以下の感染者が6割を超える状態が継続。感染者の若年齢化に伴い、宿泊療養者数が増加している。

 60代以上の感染者は累計24%だが、8月単月で見ると、10日現在、10%に抑えられている。

 65歳以上のワクチン2回接種率は80.53%(9日現在)となっており、県は一定のワクチン効果が表れているとした。

 一方、2回接種後に感染した事例も17人確認している。県健康福祉部の奈須下淳部長は「ワクチン接種後も基本的な感染防止対策の継続が重要」と述べた。