大雨被害で橋が崩落し大量の流木でせき止められた小赤川=11日午後、むつ市大畑町赤川村(東奥日報空撮チーム、許可を得て小型無人機で撮影)

 青森県は11日、台風9号から変わった温帯低気圧の影響で土砂崩れや橋の崩落があった風間浦村とむつ市の住民718人の孤立状態が続き、両市村と、川の氾濫があった七戸町合わせて計61戸で浸水被害を確認したと発表した。人的被害は確認されていないものの、ライフラインは寸断され、通行止めとなった道路の復旧作業が続く。崩落した小赤川橋に関し、むつ市の宮下宗一郎市長は現場視察後の会見で「仮設橋設置には少なくとも2週間、本体の橋の復旧は相当長い期間がかかる」との見通しを明らかにした。

 県によると、11日夜の段階で孤立状態となっているのは、風間浦村下風呂地区の621人、むつ市赤川地区の97人。同村桑畑地区(100人)は同日夕に解消が確認された。両市村では、県から災害派遣要請を受けた陸上自衛隊第5普通科連隊(青森市)の隊員が被災地域に到着後、住民におにぎりや飲料水、タオルなどの物資を届けた。

 県は風間浦村の避難所に避難した住民の健康調査支援のため、むつ保健所の保健師ら3人を派遣。災害福祉支援チーム(DCAT)の派遣についても調整している。

 一方、2216戸が断水している七戸町への給水支援を自衛隊に要請。同日昼ごろから活動を開始した。

 道路の寸断も続いている。国道279号関係では、11日夜現在、むつ市大畑町赤川村の橋崩落現場、風間浦村易国間と、同村下風呂街道添の土砂崩れ現場の計3カ所で全面通行止めが続いている。

 県土整備部によると、物資輸送などのため、不通となっている風間浦村の易国間-下風呂間(約10キロ)で土砂の撤去作業を進めており、1車線分の確保まで残り約4キロとなった。県道では後平青森線(七戸町中天間舘-青森市田代)など4カ所で全面通行止めとなっている。

 小赤川橋の崩落現場では県と国土交通省の担当者が現地を調査した。今後は大量の流木や崩落した橋の撤去が必要となる。仮設橋について、宮下市長は「橋の運搬に加え、設置にもそれなりの時間がかかる」との認識を示している。