青森県は6日、県内で新たに27人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。県内8保健所中、五所川原保健所を除く7保健所管内で、居住者の感染が新たに判明。青森市では飲食店クラスター(感染者集団)が発生した。県感染症対策コーディネーターの大西基喜医師は「経路がはっきりしない新規系統も含めて1日の発生が確実に増えている。県内全体で市中感染に入りかけている」との見解を示した。

 経路不明の感染者は八戸市4人、青森市3人、弘前保健所管内、上十三保健所管内、三戸地方保健所管内、県外で各1人の計11人。このうち県外の1人(関東地方在住30代女性)は8月上旬に青森県へ移動後、八戸市保健所で感染を確認した。県内で感染したかどうかを調べている。

 青森市の60代女性は北海道地方の感染者の濃厚接触者。県内感染者と同居人や知人などの関係性があり、クラスターとの関連が確認されていない感染者が12人いる。むつ市によると、6日発表のむつ保健所管内の感染者1人は、むつ市在住の30代男性。4~6日にむつ保健所管内で感染が発表された7人は、同一系統の感染者という。

 加えて県は8月の県内感染者のうち4人から「デルタ株」とみられるL452R変異株が検出されたと明らかにした。8月感染者のうち、L452R変異株の感染割合は31%(12系統34人)と推計している。

 大西医師は「家族全員に感染が広がる事例や、濃厚接触者ではない人でも感染する事例が増えている。クラスターを起点に一定の地域で感染が広がっていた4~5月とは、様相がだいぶ違う」と解説。デルタ株拡大を背景に「感染が増大していく可能性が非常に高い」と懸念を示した。

 県はこのほか、新型コロナワクチンを2回接種した後に感染した事例が、7月ごろから現在までに県内で14例確認されていると明らかにした。