横浜市の写真家、千島寛(ひろし)さん(62)=青森市出身=は、1995年から中国残留邦人の女性や現地の家族と交流を続け、写真を撮りためてきた。「(日本に)帰るに帰れなかった人たちの存在を、忘れてはいけない」との思いからだ。

 黒竜江省や内モンゴル自治区など、中国の東北部にとどまった日本女性たちの元に年1回のペースで通った。既に全員が鬼籍に入ったが、現在も彼女たちの家族との交流を継続。16日まで、横浜市内で写真展を開き、世間に「人間にとって故郷とは何か」を問うた。

 残留邦人の存在を後世に伝えるため、「写真集をまとめたい」と考えている。