▼25歩
草刈りを終えて帰宅した須藤さん=地図(1)

 河川・平川の土手近くを歩き始めて間もなく、近くに住む須藤〓五郎(うしごろう)さん(86)が「何を撮るんだー」と気さくに声を掛けてきてくれた。須藤さんは土手で草刈りをして帰宅したばかり。「放っておけばどんどん伸びるから、人が歩く部分だけは刈らないと。86歳だけど、まだ元気だろ?」と豪快に笑う。(※〓は忍の心が一)

▼730歩
県道沿いに咲くアジサイ=地図(2)

 須藤さんと別れ、市道を北方向に進む。うだるような暑さに早くもうんざり。数分後に県道にぶつかる交差点に出ると、道端のアジサイが目に付いた。寒色系の色彩に触れ、少し暑さを忘れる。

▼935歩
自慢のコーヒー豆を紹介する宮川さん=地図(3)

 交通量が多い県道を東に進むと、飲食店っぽい旗がゆらめいていた。気温28度。タオルで額を拭いても汗が噴き出る。たまらず駆け込むと「白金珈琲(プラチナコーヒー)」を一人で切り盛りする宮川和典さんが迎えてくれた。

 30~40種類のコーヒー豆を扱う専門店で、コーヒー、軽食も提供しているという。2015年のオープンで「あちこちからお客さんが豆を買いに来てくれる。日沼のお年寄りもコーヒーを飲みに来るよ」と宮川さん。冷房の効いた空間でブラックのアイスコーヒーを頂く。少し苦くてこくがあり、おいしい。いい店を発見した気分に心が弾む。

▼1279歩
土偶のかぶり物を着けて竪穴式住居を紹介する山田さん=地図(4)

 店を出ようとする筆者に「近くに面白い所があるよ」と宮川さんが案内を始めた。県道を東方向に歩いてすぐ左折。やがて見えてきたのは…。

 竪穴式住居?!

 「11年前、スギの木の廃材を使い10人掛かりで作りました。中で瞑想(めいそう)すると創作活動が進むんです」。近くを歩いていたコラムニスト・山田スイッチさんが話し掛けてきた。山田さんも住居作りに関わった一人。縄文時代にちなんだものが好きで、土偶のかぶり物を持って来てくれた。まか不思議な気分で写真を撮る。

▼1901歩
三社神社の鳥居で見つけた青い鬼=地図(5)

 来た道を戻って再び県道に。東方向へ数分歩くと、祭礼でもあるのだろうか、三社(さんしゃ)神社入り口に白いのぼりがはためいていた。境内に入るや、目が吸い寄せられたものがあった。

 鳥居に、青い鬼がちょこんと座っている。赤いふんどしのようなものも締めている。置物? 人形? 妙に存在感がある。鬼信仰に由来するものだろうが、近くに住む男性(65)は「いつごろ祭られたのかは分からない」と首をかしげる。「今日は宵宮祭。昔は境内に舞台が組まれ盛大にカラオケをやっていた。今と違ってにぎわってたね」

▼2855歩
ねぷた小屋のような雰囲気の建物=地図(6)

 県道をさらに東へ歩く。「日沼会館↓」との表示板を見て左に曲がった。「日沼子供会」との看板がある青い大きな建物があった。ねぷた小屋の雰囲気がした。そう言えばもうすぐねぷた祭りの季節。自販機でジュースを買いつつ、「ヤーヤドー」の勇ましい掛け声と、燃えるような火扇が脳裏によみがえった。