青森県むつ市は2日、8月中に新型コロナウイルスの軽症者・無症状者向け宿泊療養施設を開設すると明らかにした。7月30日に県と施設運営の委託契約を結んだ。市は2020年4月、県に開設を要望しており、1年4カ月越しの実現となる。市が運営するのは全国で初めてだという。

 施設はむつ総合病院敷地内で、一般病棟から独立した場所にある。医療従事者らの研修などに使っていた宿泊施設を転用した。10室を確保し、トイレ、浴室、台所、テレビ、Wi-Fiなどを完備、看護師らの待機室も設けた。

 これまで市内の感染者は、むつ総合病院に入院するか、他医療圏域の宿泊療養施設で療養していた。

 宮下宗一郎市長は2日の定例記者会見で、全国的な感染拡大の波がむつ市にも及ぶ-と予測した上で「他医療圏域の宿泊療養施設まで片道2時間かかる地域事情があったが、今後は住み慣れた圏域の中で療養できるようになり、患者とその家族の安心、負担軽減につながる」と意義を語った。

 また、市は65歳以上の市民を対象にしたワクチン集団接種(7会場計72回)を1日に終了したと発表した。希望者1万6995人のうち1回目は100%、2回目は92.5%が接種を終えた。