青森県は27日、県内で7月に確認された新型コロナウイルス感染者から「L452R」変異株を初めて検出したと発表した。詳細なウイルス型の特定には遺伝子解析をする必要があるものの、県感染症対策コーディネーターの大西基喜医師は、国内の感染状況から「事実上(インド由来の)デルタ株と考えていい」と説明。あらためて感染対策の徹底を呼び掛けた。

 県によると、L452R変異株を検出したのは4人。同じ系統の感染者なども含めて、7月の県内陽性者のうちL452Rの感染割合は現時点で6%(3系統8人)と推計している。3系統のうち少なくとも2系統は、感染経路が県外由来とみられる。患者の居住地や、県内で確認されているクラスター(感染者集団)との関連性など、詳細は個人の特定につながるとして公表していない。

 デルタ株は従来のウイルスに比べ感染力が2倍近く強いとされ、ワクチン接種が済んでいない若年層で、感染の拡大や症状が重くなる傾向が目立つ。ワクチンの効果はある一方で、英国由来の変異ウイルス「アルファ株」より効果が弱まるとの指摘もある。

 L452R変異を持つウイルス型は複数あるが、大西医師は「一番厳しいデルタ株として対策をするのが合理的」と強調。加えて「デルタ株は拡大のスピードが速い。夏休みやお盆に向けた呼び掛けは必要だろう。個人や組織での感染対策と、人の流れの抑制を徹底していくしかない」と話した。