青森県むつ市の田名部神社は19日、下北地方最大の夏祭り・田名部まつりを中止すると発表した。中止は2年連続。新型コロナウイルスの感染状況や、今後の拡大予測などを総合的に判断した。神社での神事は関係者のみ少人数で行う。

 まつりの会期は例年8月18~20日。昨年と同様、19日の招魂祭、20日の神輿(みこし)渡御(とぎょ)、3日間の山車(ヤマ)運行と神楽殿での神楽・能舞奉納を取りやめる。田名部神社によると、終戦の1945年にも山車運行を見合わせたが、2年連続の中止は初めて。7月9日、神社役員会で正式決定した。

 昨年は4月下旬に中止を決めたが、今年は今月上旬まで、コロナ禍でも執り行える祭りの方法や感染対策を模索してきたという。

 市内で会見を開いた禰宜(ねぎ)の小笠原佐(たすく)さんは「地域を守る神社・神様のお祭りが地域の感染リスクになること、感染拡大が起きた場合に(祭りが)要因であるとされることはあってはならない、との思いで中止の判断をした」と説明した。

 また、祭りを継承する子どもたちにとって2年間の空白ができることは「担い手不足に拍車を掛ける」と複雑な心境を語った。