新型コロナウイルスワクチンの供給量減少に伴い、青森市は9日、24日から予定していた64歳以下の市民を対象にした集団接種を取りやめると発表した。65歳以上の集団接種は予定通り実施する。また、13日から予約が始まる54歳以下の個別接種は、一度に受け付ける予約件数を現行の3割に絞って接種ペースを抑制し、接種期間を従来よりも長く確保する。現時点で予約している55~64歳の人らは予定通り接種できる。希望者に対し10月末までの2回接種完了を目標とする。

 7月後半の米ファイザー製ワクチン配分量が、市の希望量63箱(1箱当たり1170人分)に対し、4分の1程度の16箱にとどまることが判明。9月までは同水準の供給が続くと見込んでいるため、接種方法を見直した。

 64歳以下の集団接種は、年齢層ごとに区切って進められる予定だった。一番早い障害者手帳など所持者で7月12日の予約開始、24日から実施予定だった。

 かかりつけ医を持たず集団接種の利用を見込んでいた市民に対しては、市が公表している接種医療機関の中で、新規患者の受け付けを可能としている医療機関で接種を受けるよう呼び掛ける。

 個別接種に一本化するのは12歳~54歳の市民で、年齢層ごとの接種予約・実施開始日は従来通り。既に予約が始まっている55~64歳と手帳所持者は、予定通り接種できる。

 市によると、54歳以下の各年齢層の人が接種できる期間は従来の1週間から3週間程度になると見込んでいる。一度に接種できる数に限りがあり、予約が取りづらい状況が予想されるとして、市は余裕を持って予約してほしい-などと呼び掛け理解を求めている。

 会見した小野寺晃彦市長は「医師会など関係者の協力を得てつくってきた体制が使えないのは残念だが、供給が来なければいくら大きい会場があっても集団接種はできない。安定供給が市町村にとって一番助かることで、県からも国に申し入れてほしい」と注文した。