毎朝、みんなは何時に起きているかな? お母さんやお父さんに「もう起きなさい!」って注意されていないかな。実は、青森県民は日本一早く起きて、早く寝(ね)るんだって。
総務(そうむ)省(しょう)の2006年社会生活基本(きほん)調査(ちょうさ)によると、青森県民の平均(へいきん)起床(きしょう)(起きる)時間は午前6時22分。岩手県と並(なら)んで一番早いことが分かりました。就寝(しゅうしん)(寝る)時間も午後10時32分と日本で最も早く、2位の岩手県より5分も早いです。
早く起きるということは、当然、それからの行動も早くなりますよね。平日の朝食開始時間は午前7時4分で、静岡(しずおか)県と山口県の同7時2分、福井(ふくい)県の同7時3分に続き4番目。仕事に向かう出勤(しゅっきん)時間も同8時5分で、岐阜(ぎふ)県(同8時4分)に次いで2番目に早いです。また、睡眠(すいみん)時間も、青森県民は8時間2分とたっぷり。秋田県、山形県に続き3番目に長いです。
青森地域(ちいき)社会研究所の高山(たかやま)貢(みつぐ)さんは「本県は農業、漁業を仕事にしている人が多いこと。それに北海道の次に北に位置するので日の出、日の入りの時間が早いのが大きな理由でしょう。また、青森県民は朝風呂(ぶろ)も好きな人が多く、どちらかというと『朝型』の傾向(けいこう)にあります」と話しています。
また、早起きの効果(こうか)について、青森県教育(きょういく)庁(ちょう)スポーツ健康課の内山陽子(うちやまようこ)さんは「朝早く目覚め朝ごはんをしっかり食べることで、脳(のう)で使われるエネルギーが充電(じゅうでん)され、一日を元気よくスタートすることができ、学校では勉強や運動に集中することができます」と説明しています。
さらに、夜眠(ねむ)っている間に、体を大きくする「成長ホルモン」や病気を予防(よぼう)してくれる「メラトニン」というホルモンなどがつくられるそうで、「早起き早寝の習慣(しゅうかん)は、身体の成長や健康にとても大切。小学生の学力テストで、青森県が全国でもトップクラスにあるのも、この早起き早寝も一因(いちいん)かもしれませんね」と話しています。
「早起きは三文の徳(とく)」ということわざがありますが、本当ですね。