弘前市岩木地区の畑でカラムシを収穫する山内えり子さん。

 カラムシ(苧麻(ちょま))という植物を育てて繊維から糸を作り、麻布を織り、最後にこぎんを刺す-。江戸時代から明治時代にかけて津軽地方の農村で衣服のために作られ、伝統工芸「こぎん刺し」の発達に欠かせない材料だった手織り麻布を、現代の青森県弘前市でよみがえらせた女性がいる。同市出身で、栽培技術が伝承されている福島県昭和村でカラムシの手織りとこぎん刺しを手掛けている山内えり子さん(41)。同市のリンゴ畑の一角で2年前からカラムシを栽培し、今春初めて弘前産の手織り麻布を完成させた。山内さんは約150年前の農民の暮らしに思いをはせながら、一人黙々とカラムシと向き合い続けている。

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