青森県は21日、新型コロナウイルス入院患者の病床使用率(20日現在)を6保健医療圏ごとに公表した。西北五圏域(五所川原保健所管内)が最も高く41%、津軽圏域(弘前保健所管内)は24%。両圏域は感染状況を示す国の指標で、5月末から続いていたステージ4(爆発的感染拡大)相当からは脱したものの、ステージ3(感染急増)の水準にある。

 同日の県危機対策本部会議で三村申吾知事は「5月末に懸念された医療提供体制の逼迫(ひっぱく)という事態は、ひとまず回避できた」としつつ、従来よりも感染力が強い変異ウイルスを念頭に、対策の継続を訴えた。

 県が圏域ごとの病床使用率公表を始めた5月30日以降、西北五と津軽の2圏域とも、病床使用率は「50%以上」のステージ4相当で推移していた。5月下旬から6月上旬にかけて発生したクラスター(感染者集団)によって病床使用率が高止まりし、現在も病床使用率は他圏域よりも高い。八戸、青森、上十三、下北の4圏域は20日現在、病床使用率が1桁台またはゼロに落ち着いている。

 人口10万人当たりの1週間新規陽性者数は、全6圏域でステージ2(漸増)以下に抑えられている。一方で、6月のN501Y変異株の感染割合が45%に上っているとして、県健康福祉部の奈須下淳部長は「変異株は、重症化しやすい傾向もある。割合が増えると医療にも影響が及ぶとみられ、引き続き警戒が必要」と話した。

 危機対策本部会議で県は▽緊急事態宣言・まん延防止等重点措置の適用区域と不要不急の往来を控える▽普段一緒にいない人との接触をできるだけ避ける-などの対策継続を呼び掛けた。三村知事は「感染拡大を繰り返さないために、一人一人ができるだけ感染リスクを下げることが重要。気を緩めることなく、これまで以上に徹底して、基本的な感染予防対策をお願いする」と語った。