ブランディングの進め方を解説する大泉氏

 東奥情報懇談会6月例会が21日、青森市のホテル青森で開かれ、「JFOODO(日本食品海外プロモーションセンター)」事務局長の大泉裕樹氏が「『ブランディング』の進め方」と題して講演した。ブランドとは商品やサービスの特定の価値を表す「記号」であると指摘。品質や味などの独自の価値を顧客に把握させることがブランディングだと強調した。

 大泉氏は、ブランド化された商品・サービスは一目で良いものと分かるため、顧客が情報処理しやすくなると説明。このほかブランド化することの利点として(1)商品・サービスが顧客に選択し続けられるようになる(2)性能や原価によらず受容される価格を維持しやすくなる(3)イメージが高いブランドの会社で働くことは従業員の意識向上につながる-などを挙げた。

 ブランディングを進めるためには「一貫して顧客に提供していく価値を決めることが第一」とした上で、「ただ『すごい』『おいしい』ではなく、競合(相手)よりどこが優れているかが具体的に分からないと消費者は選ばない」と指摘。大間マグロを例に挙げ、漁師の苦労などの物語があると訴求力が強くなる-と語った。

 従業員の態度や服装を含めた顧客との接点全てがブランド化につながると解説し、「独自の価値の明確性と差別性、ブランドを表現するロゴマークなどの識別性、価値とロゴを結び付ける体験の頻度と印象の強さがブランド構築の成否を左右する」と締めくくった。