2018年上半期ブレイク芸人ランキングで首位に輝いた野性爆弾・くっきー (C)oricon ME inc.

 バラエティーだけでなく、CM、ドラマ、映画などさまざまなシーンで活躍するお笑い芸人。ORICON NEWSでは、この半年間のエンタメシーンを振り返る恒例の『2018 上半期ブレイク芸人ランキング』を発表。見事1位に選ばれたのは、白塗りメイクの顔モノマネで話題のお笑い芸人【野性爆弾・くっきー】。その奇抜な芸風から、万人受けは難しいとされてきたが、10代~40代で1位を記録して、一躍人気芸人の称号を手に入れた。

【ランキング表】2018 上半期ブレイク芸人TOP10

■“怪物感”を“テレビサイズ”に落とし込む! 役者としてもオファー殺到

 首位を戴冠したのは【野性爆弾・くっきー】。白塗りメイクの顔モノマネで、トランプ大統領から松本人志、ローラなど、各界の著名人モノマネをインスタグラムに公開して話題をさらってきた。NSC大阪校13期生としてブラックマヨネーズ、次長課長らと同期で、遅咲きでようやくブレイクを実現したくっきー。彼ならではの“グロテスク芸”は玄人受けはしていたものの、メジャーには程遠い存在だった。だが、『あらびき団』(TBS系)でのネタや、『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)の「おフロの妖精チェチェナちゃん」などで個性派はそのままに“テレビサイズの笑い”に落とし込むことに成功。

 雌伏の期間に、磨きをかけた絵の技術を活かした展覧会『超くっきーランド』が昨年原宿で開催され、3日間で1万人以上を動員。その後、日本各地にも進出したほか、2018年3月には台湾に上陸し、1ヵ月で10万人が足を運ぶなど、国を飛び越えてブレイク。そんな彼が白塗りマネをしていたX JAPANのToshlと6月2日放送の『ネタパレTHEゴールデン』(フジテレビ系)で共演。一緒に“Toshlあるある”を披露したことで話題を呼んだ。

 “怪物感”がありながらも、クスッと来る笑いを届ける違和感こそが人気の秘訣。「話題性があって、一癖ある感じが受けているんだろうなと感じるので」(福岡県/50代・男性)、「今更ブレイクも何もないけど今まで個性的すぎて違和感しかもててもらえなかったのが、いい意味で見つかっちゃった感」(静岡県/30代・女性)などの声があった。

 さらに今年1月期放送のドラマ『MASKMEN』(テレビ東京系)では芸人を志す俳優・斎藤工のプロデューサーとして“怪演”を見せた。さらに4月期のドラマ『崖っぷちホテル!』(日本テレビ系)ではフロントマンを演じるなど2期連続でドラマに出演。「バラエティー番組にひっぱりだこなばかりでなく、ドラマにもでているので」(兵庫県/50代・女性)、「あの独特の世界観がほんとにツボで大好きです!ドラマでもキャラに合った役で本当に楽しませてもらいました!」(秋田県/30代・女性)と絶賛された。

■乃木坂46・白石麻衣、嵐・二宮和也らも真似した“ひょっこり芸”で一躍ブレイク!

 2位はリズムに合わせて“ひょっこり”顔を出す芸で一躍人気者となった【ひょっこりはん】。偶然にも1位のくっきーと同じ滋賀県守山市出身のひょっこりはんは、早稲田大学人間科学部を卒業後に2012年にNSC東京校に入校。コンビとして活動後、16年からピンで活動し、若手芸人の登竜門となった年始放送『ぐるナイ おもしろ荘』(日本テレビ系)への出演を機に人気が爆発。

 コミカルな“ひょっこり”ネタは真似しやすく、乃木坂46・白石麻衣、欅坂46・長濱ねる、嵐・二宮和也、俳優・斎藤工など名だたる有名人が番組などで披露して、知名度を上げた。多数の番組に出演する中で、『マツコ監禁~100人の愚痴を聞く~』(テレビ東京系)ではマツコ・デラックスに今後の悩みを相談して、「ひょっこり現れる」芸に「邪魔な感じはしないと思う」と過去の一発屋と違い、汎用性が高いことも指摘された。

 Y!mobile『ワイモバ学園』、UHA味覚糖『コロロ』などのCMにも起用され、「食品のテレビCM出演と、あの独特な顔芸で話題になっている」(福島県/10代・女性)、「ナインティナインの番組やCMにでているから」(東京都/30代・女性)など話題沸騰。「SNSとかで芸能人から一般人まで真似した動画を上げているから」(福岡県/10代・女性)など“SNS映え”するポーズとして今年を象徴するものとして、受け止められている。

■24時間マラソン抜擢!マルチな才能と運動能力の高さで人気の“愛されキャラ”

 3位は8月25日、26日に放送される『24時間テレビ41 愛は地球を救う』(日本テレビ系)で、チャリティーランナーとして初のトライアスロンに挑戦する【ANZEN漫才・みやぞん】。天然キャラながら、野球、サッカー、格闘技などスポーツをこなし、マルチな才能で人気を呼んだ。『世界の果までイッテQ!』(日本テレビ系)では、イタリアの老舗サーカス団で空中ブランコに挑み、ラスベガスでハシゴパフォーマンスを行い、バナナの木をキックだけで倒すなど身体能力の高さを発揮。

 さらには絶対音感を持ち、ピアノ、ギターの演奏もこなし、『しゃべくり007』(日本テレビ系)出演時には即興で「上田晋也のテーマ」を作詞作曲するなど、さまざまな特技を披露。今年は政府広報『高齢者詐欺被害防止』、ダイドードリンコなどのCMにも起用された。

 多彩な芸を持ちながら、朗らかな人柄の“愛されキャラ”が人気で「メディアの露出の多さと人柄が良さそうで視聴者に愛されそうなキャラなので」(富山県/10代・男性)、「発言や行動が面白くて、お人好しで努力家なところに好感が持てます」(神奈川県/40代・男性)と大人気に。また、「24時間マラソンも決まり、すごい根性もあって色々な番組に出てると思いました」(千葉県/40代・女性)とチャリティーランナーに期待を寄せる声も多かった。

■“クセが強い”個性派芸人が多数ランクイン! 『M-1』王者とろサーモン、『R-1』覇者濱田祐太郎も

 そのほかランキングを振り返ると、4位は女性コンビの【ガンバレルーヤ】がランクイン。黒髪センター分けのよしこと、金髪ショートカットのまひるのコンビで数々の番組に出演。2017年11月22日放送の『マツコ&有吉 かりそめ天国』(テレビ朝日系)では、温泉リポートを行いマツコ・デラックスが「今、一番かわいい」と大絶賛。田舎娘を思わせる“おてもやん”風の濃いチーク(頬紅)で仲の良さをアピールして「二人の仲の良さがお笑いにつながるのが凄い」(神奈川県/30代・女性)、「最近いろんなところでみかけます。インパクトがある」(鹿児島県/20代・女性)など反響を呼んだ。

 7位にはコンビ結成15年目の“ラストチャンス”で昨年の『M-1グランプリ2017』王者となった【とろサーモン】。『奇跡のM-1アフター』(ABCテレビ)で村田秀亮は「M-1がアカンかったら辞めようと思っていた」と芸人引退を掛けて背水の陣で挑み、見事優勝。村田はナレーション、久保田かずのぶはラップの特技を活かして、『NEWS RAP JAPAN』(AbemaTV)出演など多方面で活躍している。久保田は女性との交際やギャラまでぶっちゃけ、「トークも面白いから」(愛知県/30代・男性)、「存在がおもしろい」(群馬県/50代・男性)など、主に男性からの支持の声があった。

 10位は『R-1ぐらんぷり2018』覇者の【濱田祐太郎】。先天性の視覚障害を持ちながら、芸人を志して正統派のしゃべくり漫談を披露。『おかべろ』(関西テレビ)では特技のギター演奏を披露し、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)の「立ちトーーク」企画にも出演するなど着実に露出を増やしている。「話が上手で面白い。頭の回転も早いので新しいネタを聞きたい」(大阪府/30代・女性)、「R-1で優勝したから。障害関係なく若手の中で一番のクレバーさを感じる芸人さんだから」(愛知県/40代・女性)など、ハンディキャップ関係なく評価をされ、新たなお笑いのあり方を提示する存在として注目されている。

 “40代でも若手”とも呼ばれる供給過多の芸人界隈。その中で、長年のキャリアを持ちながらついにブレイクを果たした、くっきーの個性は多くの“くすぶり芸人”が突破口を切り開くロールモデルとなるはず。一方、若手でランクインした芸人は『ぐるナイ おもしろ荘』、『R-1ぐらんぷり』、さらに昨年初開催の『女芸人No.1決定戦 THE W』(日本テレビ系)優勝のゆりやんレトリィバァなど視聴者もテレビ業界も注目の大舞台で結果を出した芸人が多数ランクイン。ビッグチャンスをモノにできる“舞台度胸”を日頃からコツコツと積み重ねることが大事なようだ。

【調査概要】
調査時期:2018年6月16日(土)~6月22日(金)
調査対象:計1000名(自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代、20代、30代、40代、50代の男女)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査
調査機関:オリコン・モニターリサーチ