むつ市営大規模接種センターとして使用する「しもきた克雪ドーム」=むつ市

 青森県むつ市が新型コロナウイルスワクチンの迅速接種に向け、市営の大規模接種センターを設けることが12日、市への取材で分かった。16~64歳の希望する市民を対象に8月28日、1回目の接種を開始する予定。毎週土日、1日当たり5千人に接種し、下北地域の他町村民も受け入れる。10月3日には下北地域の全希望者に2回接種が完了する見込み。

 むつ下北医師会、同薬剤師会、同歯科医師会、むつ総合病院などの協力を得て実現。自衛隊が東京と大阪で運営する大規模接種センターと同様の仕組みを、市営で行う。会場は同市の「しもきた克雪ドーム」を使用。接種時間帯を午前、午後、夜間に分け、来場をシャトルバスかタクシーに限るなどして混雑を防ぐ。

 市は、市民の接種日時をあらかじめ2回目まで指定し、来月から発送する接種券に明記することにしており、予約が不要になる。指定された日時に不都合がある場合は、夜間か個別接種に変更可能だという。予約不要にすることで、接種開始日を前倒しできるよう工夫した。

 市は4月12日からワクチン接種を開始。巡回・集団・個別接種を併用してきた。6月11日現在、全対象者の約25%が1回目の接種を終えたが、市の試算によると、このペースで接種を続けた場合、希望する全市民への接種完了は2022年2月になる。

 むつ市新型コロナウイルス感染症ワクチン接種プロジェクトチームの小田晃廣サブリーダーは「県内でも医療資源が乏しいむつ下北地域における究極の一手。医療従事者や関係者を結集・結束し、市民の理解と協力を得て、いち早く市民の日常とむつ市の活力を取り戻したい」と語った。

 計画は15日、宮下宗一郎市長が市議会で正式に報告する。宮下市長は2日開会した定例市議会の行政報告後、64歳以下のワクチン接種の見通しについて複数の市議から質問を受け「今月中旬には示せるよう、秘策を練っている」と述べていた。