「梅盛」と書かれた大作を含め2千点以上の作品が並ぶ石澤さんの個展=11日、青森市の東奥日報新町ビル3階New’sホール

 青森市の書家石澤桐雨さんの個展「萬葉の流れの中に 石澤桐雨 萬葉二千二十首展」(東奥日報社主催)が11日、同市の東奥日報新町ビル3階New’sホールで開幕した。色とりどりの和紙にしたためた万葉集の歌二千首と、迫力あふれる大作20点が展示され、会場はみやびな万葉の世界一色。来場者はじっくりと作品に見入っていた。個展は20日まで。

 石澤さんは、万葉集の歌全4516首を書ききることをライフワークとしている。会場には「梅盛(梅盛りなり)」と書かれた大作や、元号「令和」の典拠となった梅の歌が展示されているほか、扇形や長方形の色鮮やかな和紙にしたためられた歌がずらりと並ぶ。

 開幕セレモニーでは、東奥日報社の塩越隆雄代表取締役が「穏やかな筆致の美しい書を多くのみなさまに楽しんでほしい」とあいさつし、県書道振興会議常任顧問の今泉良郎さんが祝辞を述べた。

 石澤さんは取材に「これだけの大きさや数の作品を展示するのは初めて。『万葉の森』のようなこの展示を楽しんでほしい」と話した。

 石澤桐雨さんは、宮川翠雨、鈴木翠軒氏に師事。翠軒氏は日本の書を確立したと言われる書家で、石澤さんはその最後の弟子。2013年、15年に日展で特選に輝いている。個展は17年の「萬葉の流れの中にII 萬葉千首展」以来。

 同展は入場無料。開館は午前10時から午後5時。問い合わせは東奥日報社事業部(電話017-718-1135)へ。