青森県は9日、新型コロナウイルス入院患者の病床使用率(8日現在)を6保健医療圏域ごとに公表した。西北五圏域(五所川原保健所管内)が71%で最も高く、次いで津軽圏域(弘前保健所管内)が53%。2圏域の病床使用率は、国の指標でステージ4(爆発的感染拡大)に当たる「50%以上」の状況が続いている。県内の新規感染発生は減少しつつあるが、入院期間が長期化する傾向がみられるとして、県は「病床の利用状況は依然としてかなり厳しい」との認識を示した。

 9日、県庁で開いた県危機対策本部会議で公表した。県全体の確保病床は261床で、8日現在の病床使用率は28.7%。20%以上と、ステージ3(感染急増)の水準にある。圏域ごとの病床数は明らかにしていない。

 西北五圏域の病床使用率71%は、県が5月末に公表した数値と変わらない。同圏域は6月に入り、直近1週間の人口10万人当たり新規陽性者数が、県内圏域別で最多の状況が続いている。高齢者施設での新たなクラスター(感染者集団)も確認されている。

 津軽圏域の病床使用率53%は、5月末の84%からは低下したが、依然5割を超えている。青森圏域(青森市・東地方保健所管内)は24%で、5月末時点の43%と比べると低いものの、ステージ3相当が続く。

 県健康福祉部の奈須下淳部長は「高齢の感染者の入院が、長期化する傾向にある。新規感染者が減っても病床がなかなか空かない」と現状を説明。従来より感染力が強いとされる「N501Y」変異株への置き換わりが県内でも進んでいることを踏まえ「変異株の感染者は、原則入院が必要。割合が増えると病床逼迫(ひっぱく)の懸念がある」と述べた。

 県は5月に県内で判明した感染者773人の居住市町村ごとの感染状況も公表した。最多は青森市の「201人以上」。弘前市の「101~200人」、黒石市の「51~100人」と続いた。感染者数ゼロは14町村だった。