64歳以下を対象にした新型コロナウイルスワクチンの接種を受ける村民(右)=8日午後、風間浦村総合福祉センター

 青森県むつ市と風間浦村は8日、64歳以下を対象とした新型コロナウイルスワクチンの接種をスタートした。むつ市は基礎疾患がある人を対象に市内の障害者施設入所者ら計64人、風間浦村は一般村民74人が初日の対象となった。取材によると、高齢者と医療従事者以外の一般住民にワクチン接種の対象を広げるのは、県内では両市村が初めて。

 むつ市は社会福祉法人桜木会が運営する障害福祉施設「ハートランドさくら」で、嘱託医と看護師による巡回接種を行った。19~70歳の宿泊型自立訓練の利用者18人のほか、施設職員46人が接種を受けた。

 同法人の嘱託医が一人一人の体調や持病を確認し、看護師が接種を進めた。住吉光司施設長は「障害者施設でこんなに早く接種ができ、市に感謝している。この1年、利用者には日常生活で我慢をお願いする日々だった。ワクチン接種は一つの安心材料になる」と語った。

 むつ市はこのほか、9日からむつ署員、11日から幼稚園教諭と保育士ら、12日から小中高校の教員らの接種を始める。

 一方、風間浦村では予約した村民74人が村総合福祉センター「げんきかん」に集まり、集団接種に臨んだ。初日は17~64歳の村民が、風間浦診療所の医師から問診を受けた後、接種を受けた。

 接種を終えた外国語指導助手(ALT)のバード・ローレンさん(26)は「接種できて安心した。早くマスクを外して英語の授業ができるようになってほしい」と語った。村の16~64歳の人口は794人で、8日現在、約480人が予約済み。村は64歳以下の接種希望者を対象の約9割と想定しており、2回接種完了は7月15日ごろとしている。