青森ねぶた祭中止の意向を表明する(手前から)若井会頭、奈良実行委員長、小野寺市長=2日午後、青森市

 青森ねぶた祭実行委員会(奈良秀則実行委員長)は2日、青森市役所本庁舎で会見を開き、開催を前提に準備を進めてきた今夏の青森ねぶた祭(8月2~7日)について中止する意向を表明した。中止は2年連続。

 実行委を構成する青森観光コンベンション協会会長の奈良実行委員長、青森商工会議所の若井敬一郎会頭、青森市の小野寺晃彦市長が2日に会談し、新型コロナウイルスの感染状況を考慮し、開催を断念する方向で一致した。18日の実行委員会で承認されれば、正式に決まる。

 3者が出席した会見で、奈良実行委員長は「今年はワクチンがあり、ねぶたはできると想定して準備を進めてきたが、国内の接種は進んでおらず、感染者数も昨年より増えている」と中止の決断に至った理由を述べ、「大変残念なこと。断腸の思い」と語った。

 県感染症対策コーディネーターが5月31日に「人の流れの増加につながるようなイベントは中止が望ましい」などと提言したことが決め手になったという。

 代替イベント実施の有無は現時点では白紙。奈良実行委員長は「現在16団体がねぶたを制作しており、お披露目したい気持ちはあるが、これから県や運行団体を含めて協議する」と述べた。今後県が示す祭りのガイドラインを基に、実施の有無を検討する。

 実行委事務局によると、有料観覧席にはこれまでに2万9千席分の予約があった。正式な中止決定後、払い戻しの手続きを進める。

 新型コロナの影響で、これまでに弘前ねぷたまつりの合同運行や五所川原立佞武多(たちねぷた)、八戸三社大祭の山車運行、黒石よされなど、県内の主な夏祭りが昨年に続き中止または行事を縮小。毎年8月7日、青森ねぶた祭のフィナーレとして開かれている青森花火大会の実行委員会は、今夏の打ち上げ中止を4月に決定した。