三村申吾知事は2日、青森県三沢市で11日に行われる予定の東京五輪聖火リレーを中止する考えを明らかにした。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、市から県実行委員会に中止要請があり、意向を尊重した。県内14市町村15区間で10、11日に予定していた聖火リレーを巡っては、新型コロナの影響で、初日の全区間8市町村と2日目のむつ市の中止が既に決定。三沢市を含めると、中止は計10市町村となった。

 2日目の他の4市町5区間については予定通り、公道でのリレーと式典を行う方針で、十和田市を出発した後、三沢市を飛ばす形で、おいらせ町、階上町、十和田湖(十和田市)、八戸市の順で聖火をつなぐ。

 県実行委は、初日のゴール地点だった青森市の青い海公園で、走れなくなったランナーの救済を含めた代替イベントを開催する方向で組織委員会と協議しており、三沢市のランナーについても救済を検討する。

 三沢市によると、地元医師会や歯科医師会の意見を聞き、2日午前、中止要請を決めたという。小桧山吉紀市長は「1日の時点では迷っていたが、医療関係者や市民から懸念が多く寄せられ、市民の安心安全という観点で苦渋の決断をした。楽しみにしていた皆さん、県実行委、周辺自治体に申し訳ないが、ご理解いただきたい」と述べた。

 三村知事は「市長が判断したものであり、中止はやむを得ない」と説明。県実行委の東直樹事務局長(県企画政策部長)は「これから組織委と調整に入る。ランナー救済は他県の事例を参考にする。調整には時間がかかるが、全力で対応したい」と話した。

 11日にリレーを実施する十和田、おいらせ、階上の3市町は感染状況をにらみながら「最終的には県の判断に従う」との姿勢。ゴール地点の八戸市は取材に「実施を前提に粛々と準備を進めている」と述べた。

 聖火リレーは当初、10日に弘前、西目屋、平川、黒石、つがる、五所川原、今別、青森、11日にむつ、十和田、三沢、おいらせ、階上、十和田湖、八戸-の順で巡る予定で、初日には90人、2日目に88人のランナーがエントリーしていた。だが、五所川原、むつ、平川市がリレー中止を県実行委に要請。さらに、初日の開催区間である青森、津軽圏域で新型コロナの感染が拡大している状況を受け、三村知事が5月28日、初日の全区間と2日目のむつ市のリレー中止を発表していた。