青森県は31日、県内の6保健医療圏域ごとの新型コロナウイルス入院患者の病床使用率(確保病床に占める割合)を初めて公表した。5月30日時点で、圏域別で最も使用率が高かったのは津軽地域(弘前保健所管内)で84%、次いで西北五地域(五所川原保健所管内)が71%となり、国の指標で「爆発的感染拡大」を示すステージ4相当の50%を大きく超えていることが分かった。津軽地方の医療体制が特に逼迫(ひっぱく)している実態が浮き彫りとなった。

 県が公表している県内の確保病床数は211床で、県全体の使用率は30日時点で49.8%。31日現在、使用率は42.6%に下がった。

 圏域ごとの病床使用率は青森地域(青森市と東地方保健所管内)が43%、八戸地域(八戸市と三戸地方保健所管内)が35%で、ステージ3(感染急増)段階に入っている。上十三地域(上十三保健所管内)は4%、下北地域(むつ保健所管内)は0%だった。

 31日、居住地市町村別の累計感染者数も合わせて公表。県は実数を明らかにせず、10~100人ごとの6段階に分けて規模感を示した。30日時点で201人以上だったのが青森、弘前、八戸の3市。次いで黒石市が101~200人、五所川原市、藤崎町、三沢市の3市町が51~100人で、津軽地方が県南と比べ多い傾向となっている。このほかむつ市など12市町村が11~50人、鯵ケ沢町など16町村が1~10人。西目屋村、風間浦村、七戸町、三戸町、新郷村については感染者は出ていない。

 31日の県危機対策本部会議で三村申吾知事は「感染がこのまま拡大すれば全県的に医療提供体制が逼迫し、一般の医療にも影響が出る」と危機感を示した。県民に対し「これ以上の感染拡大を防ぐためにも、緊張感を持ち、自分の地域の状況を把握してほしい」と呼び掛けた。