最終日の8日、多くの来場者でにぎわった「絵画の絆『フランスと日本』展」の会場

 青森市の県立美術館で5月18日から開かれていた「絵画の絆『フランスと日本』展 モネ・ドガ・ピカソから大観まで-ひろしま美術館コレクション-」(東奥日報社などでつくる実行委員会主催)が8日、閉幕した。51日間の会期中、県内外から3万1543人が訪れた。

 最終日は貴重な名画を見られる最後の機会とあって、多くの親子連れらが詰め掛け、展示室で列をつくりながら鑑賞していた。

 青森市の看護師千田恵子さん(46)は「モネの『セーヌ河の朝』は色合いがきれいで、描かれた場所のにおいや温度が伝わってくるようだった」と笑顔を見せた。

 同展は東奥日報創刊130周年と青森放送創立65周年を記念し、共同通信社などの協力を得て開催。印象派を中心としたフランス近代絵画、岡鹿之助らの日本洋画、横山大観らの華やかな日本画など、日仏の巨匠55人による名作72点を展示した。会期中は個人客をはじめ、県内外の小中高校が20団体以上訪れるなどし、会場は連日にぎわった。

 県立美術館の杉本康雄館長は「誰もが聞いたことがある作家の作品を多くの人が見る機会をつくれたことは、美術館冥利(みょうり)に尽きる。3万人以上に見てもらえたことは、美術館が身近になった証しだと思う」と話した。