夕立のなか、慌ただしく駆け込んでくる駕籠(かご)人足の「動」と雨宿りしている巡礼者らの「静」の対比が特徴的な歌川広重「木曽海道六拾九次之内」の「須原」=国立国会図書館デジタルコレクションより

 天正15(1587)年、清水寺(せいすいじ)観音堂の壁板に記された「書きおくも形見になれや筆の跡 我はいづくの土となるらん」「日に千度思ふと君にしらせるや 我(あ)が思(も)ふ君(こ)をばただひとりのみ」と読み取れる中世のらくがきが、どのような経緯で書かれたのかは推測の域を出ない。

ここから先は、東奥日報本紙の定期購読者しかご覧になれません。定期購読者の方は「東奥ウェブ読者くらぶ」に登録して下さい。登録は「東奥日報デジタルポート」から