青森県は20日、県内で新たに66人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。1日の新規感染者としては、3月31日の81人に次いで、過去2番目の多さ。うち、弘前保健所管内が42人と半数以上を占めた。弘前管内で19日に確認された接待を伴う飲食店でのクラスター(感染者集団)の拡大に加え、家庭内で起きたとみられる同居人の間での感染や、経路不明の陽性確認が重なった。5月の県内感染者は合計で500人を超え、523人となった。

 弘前管内の飲食店クラスターでは、利用客または従業員で新たに11人の陽性が判明。19日までに発表された感染者の同居人、知人ら5人にも感染が広がった。クラスターの感染者の合計は、利用者・従業員で16人、関連も含めると21人に拡大した。

 クラスターのほかに、弘前管内では20日、既に感染確認済みの患者の同居人で新たに10人の感染が判明。陽性者の知人などと接触歴があり、感染した人は8人(うち6人は10代以下で詳細非公表)。さらに、経路不明の感染者も8人確認された。

 県の泉谷和彦・新型コロナウイルス感染症対策監は「弘前管内では連日、感染経路不明の患者が確認されている。市中感染と断定できる状況ではないが、引き続き出てくるようなら、市中感染の度合いが高まってくる」と説明した。

 20日の新規感染者の保健所管内別内訳はほかに、青森市14人、八戸市5人、五所川原1人、むつ3人、東地方1人。むつ市は、むつ管内の新規感染者は「むつ市内の発生ではない」と公表した。県内の感染確認の累計は2099人となった。

 県は同日、新型コロナ患者を受け入れる病床を新たに5床確保し、合計が211床に増えたと発表した。一方、入院者数は86人で、病床使用率は40.7%。国の指標で、ステージ3(感染急増)相当の基準を依然として上回っている。

 20日はこのほか、青森市の入所型高齢者施設、八戸市の私立高校の部活動で新たなクラスターが発生。県は、従来より感染力が高いとされる「N501Y」変異株を新たに1人から検出したと発表した。5月以降に陽性が判明した県内感染者のうち、N501Y変異株の感染割合は少なくとも14%と推測している。